毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

外資系企業で働くvs個人の投資

友人で、米国株式投資で成功(今のところ)して奨励している人がいます。私は20年以上米国の上場会社の子会社で働いていて、その経営手腕について自分なりに高く評価しているのに、個人的に米国株に投資しているかと考えてみると違います。米国株に投資する…

社長の存在って大事

外資系会社の子会社としての日本法人には代表取締役が名前だけの場合があります。というのは、本業の方は事業部が本社の方に縦に指示系統があり、価格戦略、製品開発、市場分析等はその縦ラインで行われるからです。ただし法人格である以上、代表取締役、通…

Engagement Survey 社員の会社への愛着度調査

社員の意識調査の一つがEngagement Survey エンゲージメントサーベイと呼ばれるもので、これを採用している会社も多いと思います。今の会社も採用しています。このEngagementという単語は本当に日本語にしにくいです。愛社心、愛着、思い入れなどの「深い関…

Potential Assessment とは組織のリスク管理の意味でもある

今の会社(前の会社でもそうでしたが)では、人事考課の際、社員のPotential Assessment(将来性評価)についても更新をする必要があります。要約すると下記の3項目について、社員ごとにポチポチと選ぶということです。2と3の掛け算の結果でリスク度がわ…

やっぱり紙が好き

新型コロナの影響で今まで紙でやり取りしていたものを電子でもOKとするように急速的に進んでいる部分もあります。電子サインしかり、電子申請しかり。今の会社でも遅ればせながら毎日の製品出荷時に発行していた紙の請求書を電子にして電子メールで送信する…

上司が日本にいない部下がやってしまう悪い例

会社で一緒に働いていても上司がずっと監視しているわけではないですので、まー俗にいう「営業に行っているふりして、昼間はパチンコ屋」的なことが、どこの会社でもあるかもしれませんが、海外に上司がいる場合で、結果しか見ない上司を持つと、ひどいこと…

海外拠点への転籍

日本にいる有能な社員に、アジアの別の国の関連会社での仕事はどうかと声がかかっているようです。通常、国を超えての異動はエクスパットと言って、海外異動・勤務に掛かる必要経費を全部会社持ちにしてまでやって欲しい要職の場合になりますが、今回の話は…

面接は外の情報を得る貴重な場

内勤の仕事をしていると、他社のことを聞く機会が圧倒的に少ないですが、採用のための面接をしていると、今まで知らなかった他社のことやその人がどのようにキャリアを築いてきたのかを聞ける良い機会になります。今、ある間接部門のマネージャーを採用中で…

外資系での昇進は男女の差はあるか

外資系会社で昇進の機会に男女の差があるかという問題は、どこまでも根強く残っていると思いますが、外資系では全く無いとは言えませんが、日本よりは圧倒的に少ないです。私が間接部門で仕事をしているからかもしれませんが、間接部門は会社の売上と利益を…

会計士の資格とは

自分のキャリアの中で、自分の意志で舵を切ったのは、大きくは転職活動をした経験の2回です。米国公認会計士の資格については、成り行きで受験して、それなりに勉強しましたが、運よく合格しました。もう少し期間がかかっていたら途中で投げ出していたかも…

何かとRating

外資系の会社は何かと人事系のことが独特です。通常の人事考課以外にも、結構いろいろなRatingをします。Potential Assessmentと呼ばれる、将来の成長・期待度の評価というのもその一つです。縦軸に現在の業績の度合い3基準、横軸に将来性の度合い3基準と分…

お別れの方法 続き

日本の正社員としての雇用契約は期限のない契約ですので、定年までの終身雇用です。何らかの理由で会社が契約を解除したい場合は、いろいろと正統な方法が必要です。もちろんすべて社員本人の納得・了承が欠かせません。一番シンプルなものは、規程に記載さ…

お別れの方法

縁があって入社した後、いろいろが事情があってお別れをする必要がある場合があります。日本の労働法では、期限のない雇用契約の場合は、すなわち終身雇用を意味になり、その代わり会社は言っての裁量権をもって人事異動を告げる権利があることになります。…

Internal Job Posting

会社には人材を募集する場合に、社内の人もその応募要項を見て希望者は申し込めるようにInternal Job PostingというWebサイトがあります。もちろん外部の人が見られるサイトもあります(それを見て外部のリクルーターが連絡してきます)が、内部からでも募集…

会計と税務の違い

会社の経理・会計処理と税務上の処理は違うものです。会計基準に合うように経理処理をして財務諸表を作成するというイメージですが、企業会計は、企業会計原則という基準があって、それが日本、アメリカ、国際とか学問的には違いがありますが、日常的な処理…

在宅勤務へのシフト

ウィズコロナという新しい生活習慣のために、アメリカ本社でも在宅勤務へのシフトを模索中らしいです。製造の現場はもちろん無理ですが、その周辺のサポートする社員が在宅勤務する比率が高くなると、しわ寄せが出勤する社員に寄ってしまうので、アメリカで…

Efficiency and Effectiveness

会計士の端くれです。会社は業績を伸ばすためだけではなく、会計監査の面から見て、改善しなければいけないこともあります。何と言っても会計監査で重要視するのは、財務諸表が適正かどうかです。財務諸表が適正であるためには、組織内でトップ経由の目的と…

My harsh feedback

今の会社では年次人事考課のタイミングです。海外の上司がSolid Line(直属の上司)の場合に、仕事上深くかかわる現場の人にFeedbackを求めることが良くあります。ある社員について、私はFeedbackを求められました。その方は入社後10カ月程度ではありますが…

日本語のラリルレロは 英語のRかLか

コロナ禍の影響もありますが、2年前に本社の社長が変わったこともあり、以前より海外チームとのオンラインのミーティングが増えました。日本の同僚が話す英語を聞いているとやっぱり日本人には無い発音がしにくくて、意味が通じにくいことがあるなーと思いま…

契約書などの文書を翻訳した場合、言語の微妙な違いをどのようにカバーするのか

日本語の文章を英語で説明する場合、適当なが表現がない場合や、それらしい単語はあるが100%意味合いが同じではない場合があるので、それが理由でやり取りに困ることも時々あります。社内同士の通常業務であれば、文章や口頭で多少たどたどしくても説明し、…

Who's who

ちょっとレトロというか超アナログなんですが、紙で小冊子になった社員名簿(写真付き)が今の会社にあります。その名も Who's who と言います。こういうところがアメリカっぽいなーと思います。まー、辞書で調べてみると、紳士録とか出ていますので、元々は…

Bravo Award ブラボー賞

会社の中で、給与規程に組み込まれている報酬は月々の給料、年に1、2回の賞与、加えて時々あるのが決算賞与くらいかと思います。そしてそれ以外に福利厚生や、社員のモチベーションを上げる目的で行われるものとすれば、Reward & Recognition(頑張ったで…

Reference その2

日系の会社の古い体質では、「営業は手形・売掛金を回収して最後まで面倒を見てこそ1人前だ!」という習慣があり、手形の発行日に客先まで出向いて手形を受取り、自社に戻って経理部に手形を引き渡していました。これは会社の内部統制上アウトです。その担当…

Reference その1

人事の対応についての内部調査があるのですが、その中で習慣の差を大きく感じる項目の一つに「過去の犯罪歴を確認したか」という項目があります。日本では犯罪歴は公開されていないので、探偵を雇うしかありません。。。よほどの重要ポジションじゃない限り…

Probation period

社員を採用した時に、その人の資質(スキル、経験、企業カルチャーとの適合)を確認するために試用期間を設けている会社が多いと思います。それが Probation periodです。この言葉はどこの国でも理解されやすいですが、国によって法律の違いから概念的には多…

Earnings Release 決算発表

今働いている会社はアメリカのNASDAQに上場している会社ですので、四半期毎に決算書を含む企業情報を届け出るための決算処理をすることが経理の重要業務です。そして親会社で四半期ごとにNAZDAQの機関投資家のアナリスト向けにCEOとCFOがLIVEでその四半期ご…

Conversation 5.0

インドの現地法人の社長がコロナ禍で社員間のコミュケーションがとりにくくなっているのでオンラインで会話の場を持ちましょうと日本側に声をかけてきました。インドは一時期ロックダウンになっていて出勤はもちろん外出もできなかったし、8週間という期間も…

租税条約:源泉徴収した税金は直接還付

国際企業になると、国をまたがって税金が発生して、外国で支払った税金は控除して税金を支払うというややこしいことが発生したりします。それが認められないと二重課税にもなりえます。それを二国間でお互い様として取り決めているのが租税条約というもので…

Marketing Communication(マーコム)という仕事

今の会社にはMarketing Communication(マーコム)という部署があります。今までそのようなものは無かったのですが、仕事的に広報とマーケティングの間くらいの仕事です。つまり会社のイメージ戦略から製品の宣言活動まで、社内外に向けて(特に外部に向けて…

Communication Communication Communication

日本語で言えば、1にコミュニケーション、2にコミュニケーション、3、4が無くて5にコミュニケーション。という感じでしょうか。いろんなプロジェクトを進めるとき、各国のいろんな現地法人での進捗状況や、どんな障害があるのかを把握しなければ、全体…