毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

減価償却は予算作成時の調整弁

来期の予算の作成をしています。

一定の金額以上で複数年利用するものは、購入金額を1年で費用として計上するものではなく、固定資産として計上して、複数年に渡って経費計上されます。

予算作成時には、
損益計算書:売上から営業利益、税引き後の利益までの見込み
固定資産:直接費用にはならないけれど、必要なお金の見込み
採用計画:補充予定と増員採用見込み。経費にも関係しますが、一人当たりの売上・利益などベースとなる
の3つがメインで提出を求められています。

この固定資産ですが、購入するものの金額や、それぞれの利用年数によっても違いますが、購入して使い始めた月から減価償却が始まるので、翌会計年度の最初の方で購入するのか、年度末の近くに購入するのかで翌期の予算の損益計算書が変わってきます。

これは人の採用にも言えますが、予算として、固定資産の購入額、採用人数を数に入れて置いて、利益のところで帳尻が合わなければ、購入や採用のタイミングを遅らせて、翌期の利益を多少調整できます。これはもちろん翌期のみで、翌々期は調整できないです。

また固定資産は、年数がたってきたものは減価償却が終わってしまうとその分経費が減ることになるので、大きな額の固定資産が終了する時に合わせて大きな固定資産を購入するというのも、損益計算書上で影響が出にくい小技です。

そんなこんなをやって、何とか良い予算を作成したいと思います。