毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

財務諸表 社内研修の資料

資料の更新をしています。

多くの人は売上、売上から売上原価を引いた粗利、粗利から経費を引いた営業利益は、細かいことはわからないまでも、理解できると思います。

会社によって粗利%が高い(メーカー)とか低い(商社)とか、経費が売上に対して多めとか少なめとか。または、経費の中でも、研究開発費が多めとか、宣伝広告費が多めとか、産業・事業の特性によって違ってきます。

損益計算書については、発生主義がわかればそれほど質問を持つ人は少ないような気がします。

一方貸借対照表となると、資産と負債の定義もさることながら、資産だから多い方が良いとか、負債は少ない方が良いとかと考えるだけだと単純化し過ぎになります。

資産は多い方が良い?
原則1年以内にお金に換えられる流動資産。本来なら多くても問題無いですが、売掛金の回収期間が長くなれば、流動資産が多くなって喜んでばかりはいられません。運転資金に問題が出ます。
また、在庫についても、いつでも注文を受けたらすぐに納品できるように在庫を多く持ちたい気持ちはわかりますが、必要以上に在庫が膨れ上がると、劣化の問題、置き場の家賃の問題、棚卸等の管理の問題もさることながら、単に売れ残りが倉庫に眠っているなんてことにつながる場合もあります。


これらは帳簿上の売掛金が予定通りに支払ってもらえるか、手形の場合は本当に期日に現金になるかどうか。在庫が近い将来に販売できるかどうか、販売するときに訂正な価格で販売できるか。などを評価(引当金計上)する必要あります。いわゆる、不良債権、不良在庫の問題です。

負債は多いとだめ?
負債の項目には、買掛金や借入金の他に、引当金や前受収益もあります。これは将来の利益の繰延(引当金は将来お金が出て良く物の費用の繰上げ計上的な役割がある)となるので、必ずしも悪いものではないです。

こんな風に貸借対照表は、資産の評価をしなければならなかったり、発生主義とか収益費用の対応の法則などの会計のルールに沿って処理したものが、資産と負債に残っていることになるので、それを読み解くのはちょっとコツが要ります。

 

こんなことも資料に載せてみようかと思っています。