毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

USCPA

減価償却が終了が新しい投資のタイミング

数年前に購入して工場で使っていた機械の減価償却が完了しました。英語では Fully depreciated という状態です。減価償却が終了しても機械が使えなくなるわけでもなく、今まで通り使えています。それが会計上の減価償却の面白いところです。10年使うつもりで…

税務は法律、会計は法律ではない

経理部員の採用面談で、キャリア変更をしようとしている優秀な方にお会いしました。結婚の関係で前の会社を退職して、空いている数か月の期間に簿記2級と3級に合格し、来月の税理士の試験も初めて受験するというのです。地頭が良いのは履歴書と職務経歴書を…

かならず合格します

経理部のスタッフを採用することになり、ただ今絶賛面接中です。経理経験者は、たくさんいるでしょ。たくさん候補者いるでしょ。と思っていたのですが、想定外に候補者が少ない。少し英語ができるという条件を付けているからか、以前からの懸念事項である会…

上海には住所を移せない?

私が所属している事業部のアジアの統括の方が退職をして、外部から後任を採用するのではなく、別の事業部の人が昇進ということで後任になりました。前の統括の方は上海に在住する中国人。会社も工場も上海にあります。(上海は今はロックダウンのために、ご…

科目合格の有効期限の違い 会計士と税理士

会社で税務に興味がある経理部社員が税理士試験の合格のために勉強をしています。今年の試験日は8月2日だそうで、7月の月次決算の忙しいときですが、半休をとらせてください。と言っていました。国税庁の税理士試験実施スケジュールを見ると確かに、試験は令…

簿記の英語、税務の英語 2

米国会計士の勉強をしていた時は、資格取得のための専門学校(今は無くなってしまった某アカウンティングスクール)に通っていました。参考書や授業は日本人の先生による日本語でしたが、さすがに英語で勉強しないと本番の試験は合格できないので、英語の参…

世の中値上げ傾向に乗り遅れない

外資系の会社の場合は本国の通貨が連結決算上の通貨となり、実績上は一番大事になります。私の今勤めている会社の本社はアメリカなので、アメリカドルが連結上の通貨となります。会社によっていろいろと価格設定の方法、顧客への理由付けがあると思います。…

なんと1年経ちました

このブログの投稿を始めたのは1年前の今日、2021年5月3日。GWと言うのは記憶していたけれど、5月何日から始めたんだっけ?と調べてみたら5月3日でした。外資系の会社で経理の仕事をしているので、日本の祝日なんか関係なく、アメリカの連結決算の…

数字のあや・ふしぎ 2

落語演目の つぼ算 を初めて見た帰り道、ずーっと頭で考えこんでしまいました。なんであんなことになったんだろうって。。。。つぼ算のあらすじのあらすじ小さな壷を買うのにギリギリの3円しか元手がないが、大きな壷が欲しい。そこでまず小さな3円の壷を…

数字のあや・ふしぎ

経理の仕事とは、数字を扱っているとは言え、通常は足し算、引き算、掛け算、割り算でほぼ足りるような計算式が多いです。算数の世界です。それでも人よりその算数に時間を費やす時間が他の職種より多く、縦罫・横罫があっているのか等の確認作業も多くあり…

管理会計 数値管理

各会社で財務的な数値管理をしていると思います。それは利益率だったり、在庫の回転率だったり。そういう代表的なもの以外に会社の活動の効率を考える数値があることを今の会社で知りました。部署毎の1人あたりの売上部署毎の1人あたりの利益社有車で営業し…

財務諸表 社内研修の資料

資料の更新をしています。多くの人は売上、売上から売上原価を引いた粗利、粗利から経費を引いた営業利益は、細かいことはわからないまでも、理解できると思います。会社によって粗利%が高い(メーカー)とか低い(商社)とか、経費が売上に対して多めとか…

内部統制:社員には定期的に休んでもらう方が良い

中小企業だと、ある業務の担当になると、ジョブローテーションもあまりなくて、ずーっと同じ業務を担当することが多いです。同じ人がずーっと同じ業務を担当していると、あうんの呼吸で業務ができる点、安定的に昨日と今日、明日もその後も同じことをやって…

社内研修の資料の質問:繰延資産

財務諸表の社内研修のための資料の作成途中で、経理部ではない人たちの意見も参考にしていますが、その中でいくつか本質的が質問がありました。その一つがこれでした。資産には流動資産と固定資産と言うものがあって、原則1年以内に現金化できるものを流動資…

社内研修の資料の質問:キャッシュフロー計算書

財務諸表の社内研修のための資料が大分できてきました。どこまでやってもキリがないですが、とりあえず概要と思って作成しています。作成途中で、経理部ではない人たちの意見も参考にしていますが、その中でいくつか本質的が質問がありました。その一つがこ…

IFRSについての驚き

アメリカ資本の会社に勤めているからといって100%そうだとは言い切れませんが、私が働いている会社は、継続してUSGAAPというアメリカの会計基準で決算処理をして財務諸表を作成、開示しています。ですので、ここ数年来話題のIFRSという国際会計基準にはめっ…

留学したことあるんですね?

生粋の日本人。外国で生活したことは無いのですが、留学したことあるんですね?と聞かれて、はて。どうしてそんなことになっているのかしら。。と暫く考えてみました。米国会計士の試験はグァムで受けたんですか?と聞かれて!合点がいきました。会社の人事…

まっとうな仕事ができる幸せ

友人の話です。日本の上場会社に転職したのですが、決算情報の開示等の仕事は未経験だったことに加えて、必要な知識が不足していると、力不足と自分で感じて、1年もたたないうちに転職したのです。しかし、その次の会社は典型的なちょろまかしの、売り上げ水…

年中無休の違い

日本以外の国の方とやり取りをしていて、習慣の違いに気が付くことがありますが、その一つは期間の捉え方です。基本的には1日、1週間、1か月、3か月、半年、1年はもちろん同じですが、違いは年中無休の表現に出ます。日本では、「24時間365日」とか表現しま…

夫婦別姓だったら

米国公認会計士です。試験に合格したのは2006年。もうあれから16年たったのかーと思ってしまいますが、受験申し込みの時の手間を考えると結婚して姓が変わっていなかったらもっと手続きが簡単だったのになと、思います。日本国内でも、戸籍などを提出…

無いという証明は難しい

関連会社間で、製品を出荷したリストと受け取ったリストが違う場合は、まずは出荷側の請求通りに支払い、後日クレジットを発行してもらうルールにしております。拠点によって、出荷から2週間以内に連絡するルールもあれば、3か月分まとめて連絡するルールも…

のれん(営業権)の意味が分かってきた #会計の地図

とあるビジネスの買収があり、日本にも拠点があるためにその経理処理をいろいろしています。買収日から約3か月経ちますので、そろそろ「のれん」の仕訳を帳簿に入力しなければならないのですが、あの本を読んだ時の感動を思い出しました。 「お金の流れ」が…

監査対象から外れるかもしれないという衝撃

今働いている会社は、アメリカで上場していて、連結決算上の売上は成長を続けています。それはもともとの事業が堅調ということもありますが、買収によって規模を拡張しているからです。日本の経済・GDPは、デフレの影響もありますが、他の諸外国、特に新興国…

売上と売掛の違いもよくわかっていなかった

日系の商社に5年務めた後に転職した外資系での話です。当時使っていた富士通系の会社のシステムからアメリカ系のJDEというERPシステムに変更する前後は、何かと確認やら集計作業が多く、ERPシステムで顧客ごとの売上を集計するときに、売上では拾いにくかっ…

経理伝票との出会い

今では、いっぱしの経理をしていますが、簿記を大学の単位で選択した時には、全くわからなかったし興味が無かったです。こんなことやってられっか!って思いましたね。理屈もわからずに、右左と仕訳を書かなくてはいけないのは、何の修業か!と思ったくらい…

棚卸 サイクルカウント

在庫を抱えている会社にとって棚卸はとても大切な作業・イベントです。よくスーパーなどでも、「棚卸に付きXX日は休業です」と案内が書かれている時がありますが、小売店舗にとっても大事な作業です。棚卸には方法が大きく分けて二つあります。1つは、一斉(…

現金の増減は数式でも

キャッシュフローステートメント・現金収支計算書はとても大事です。続に言う黒字倒産というものを避けるためにも、ビジネスには運転資金を確保するのが重要です。極端に言うと、赤字続きでも自己資金を使って支払いができているうちは倒産はありえません。C…

会計士の資格とは

自分のキャリアの中で、自分の意志で舵を切ったのは、大きくは転職活動をした経験の2回です。米国公認会計士の資格については、成り行きで受験して、それなりに勉強しましたが、運よく合格しました。もう少し期間がかかっていたら途中で投げ出していたかも…

会計と税務の違い

会社の経理・会計処理と税務上の処理は違うものです。会計基準に合うように経理処理をして財務諸表を作成するというイメージですが、企業会計は、企業会計原則という基準があって、それが日本、アメリカ、国際とか学問的には違いがありますが、日常的な処理…

日米の習慣の違い 給与とか

国が違えば習慣が違うというのは頭ではわかっていますが、具体的に言われるとへぇーと思うことがあります。ビジネス習慣でそれを思ったのはUSCPA(米国会計士)の勉強をしている時でした。いわゆる資格取得の専門学校に通っていましたが、先生がテキストを読…