毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Efficiency and Effectiveness

会計士の端くれです。会社は業績を伸ばすためだけではなく、会計監査の面から見て、改善しなければいけないこともあります。

何と言っても会計監査で重要視するのは、財務諸表が適正かどうかです。財務諸表が適正であるためには、組織内でトップ経由の目的と目標が良く共有されることはもちろんのこと、上下、左右の情報の伝達が風通しが良いことや、運営が健全に行われていることが望ましいです。

その為にも、権限が一人に重なったり偏らないSegregation of duty(職務分掌って日本語が難しい。。。)も需要になりますが、組織・業務フロー・各自の業務のEfficiency and Effectiveness(効果性と効率性)が問われます。

最初それを聞いた時に、その二つはどう違うの?と思いましたが、効果は量的に測れるもので、効率はその効果のためにかける作業の程度や質。効果が無い仕事をする人はあまりいないと思います(時々、知らないうちに不要になったことが担当者に通知されずに、ずーっと担当者が継続しているという痛い現場の現実もあります)が、効果がある!と思ってやっていてもその効果を出すための作業が効率的では無い時もあります。

効率的かどうかについては、判断はシンプルではないです。担当者レベルでは効率的と思っていても、部署、会社、親会社と全体からすると影響が少なくなって効率的とは言えなくなるものもあります。

今抱えている問題は、海外工場からの製品の入荷の数量・品番間違い(Discrepancies)をどのように処理するかです。国民性の違いか、雇用のコストの問題かわかりませんが、日本人は1個の間違いもキッチリ履歴を取り差異が無いように管理しますし、中国の工場からの入荷はほとんど納品書と現品に間違いは無いです。なんといっても差異が多いのはアメリカの工場です。工場・倉庫作業者の労働者の時給を絞っているのでキッチリとできない人たちなのかしらと疑念を持ってしまいます。差別的になるのでそこまでは聞いたことが無いのですが、本当にアメリカの工場からの入荷は間違いが多いです。

それを2週間に一度、返金請求して良いと社内全体で取り決めがあったはずなのに、最近はそれに対する工場側からの反応が悪く、連絡しても放置されたり。。。。週によっては差異が少なくて金額が少ない時もあるので、少額だから無視されているのか何なんのか。。。。向こうの責任者と打ち合わせをして体制を整えなければと思います。

本当なら1円でも取り返したい気分ですが、Efficiency and Effectivenessを考えるいい機会です。