毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

経理の仕事

数字の綾・ふしぎ 6

間違えやすくカモになりやすいのが、宝くじ的な抽選で当選するもの。最近はあまり見かけないですが、よく見かけたのは抽選で100名の方にお買い物2割引!例えば1000名の人が買い物をするとしたら、100/1000x20%なので、会社としては全ての人に2%の値引きをす…

数字の綾・ふしぎ5

経理にとって、引当金を計算して計上するというのは、ちょっとレベルが上がる仕事です。一例ですが、製品クレームで無償で交換というケースが、ある一定の割合で発生します。製品保証と言い、保証期間は販売後約1年(本当は作動XXX回とか、XX時間とかと比較…

アルコールチェッカーの検討

この4月よりナンバーの営業車5台以上を所持している会社ではアルコールチェック(確認と記録)が義務化されました。但し、4月時点では確認は目視等でOKですが、10月から確認についてはアルコール検知器を用いることが必須となります。アルコールチェッカー…

退職者でも福利厚生費扱いになります。

数年前に難病にかかり、治療のために退職した社員がいますが、この度亡くなられたとご家族の方から連絡がありました。社長に報告したら、深い悔やみの気持ちを表して、香典を送るように指示がありました。税金的にやめた社員への香典って、どうなるのかしら…

振替休日問題

久しぶりに出ました。振替休日未消化問題。振替休日と代休には大きな違いがあるので、ここを間違えてはいけないのです。振替休日とは、あらかじめ会社の休日に業務をしなくてはいけない場合に、代わりに別のどこかの平日を休日とするかを決めて(予定して)お…

数字のあや・ふしぎ 4

消費税が5%から8%に税率が変更になった時の話です。消費税は経理の取り扱いとしては、費用とはせず、購入時には仮払い消費税(資産)とし、売上時には仮受け消費税(負債)と経理処理をするので、利益には全く影響が無く、運転資本にのみ影響があります…

数字のあや・ふしぎ 3

数字の不思議とはロジックの不思議。外山滋比古さんのある本を読んでいたらこんなネタにたどりつきました。*************************************************************内田百閒の「特別阿房列車」という小説にこんな話が出てきます。往年の名列車「はと…

山場が2回ある単語、後半に1回ある単語

英語の発音は耳で聞こえるものがすべてです。単語が短い、文字数が少なくて簡単な単語ほど、たくさんの意味があり使われ方も多いので、難しいのは読解(reading)になるような気がします。単語が長い、文字数が多くて難しい単語ほど、意味が限定されているの…

数字のあや・ふしぎ 2

落語演目の つぼ算 を初めて見た帰り道、ずーっと頭で考えこんでしまいました。なんであんなことになったんだろうって。。。。つぼ算のあらすじのあらすじ小さな壷を買うのにギリギリの3円しか元手がないが、大きな壷が欲しい。そこでまず小さな3円の壷を…

数字のあや・ふしぎ

経理の仕事とは、数字を扱っているとは言え、通常は足し算、引き算、掛け算、割り算でほぼ足りるような計算式が多いです。算数の世界です。それでも人よりその算数に時間を費やす時間が他の職種より多く、縦罫・横罫があっているのか等の確認作業も多くあり…

社会保険料のベース金額

昨日非課税通勤交通費(通勤手当)についてちょっと話しましたが、雇用されている時の公共交通機関を使って通勤している時の通勤手当は合理的な通勤経路であれば、月額15万円まで課税されずに会社から支給されます。 www.nta.go.jp 雇用されている間は、手当…

源泉徴収対象金額

給与明細をもらったら、もちろん給与・手当や賞与は載っていると思いますし、それが源泉徴収の対象(課税所得)となり所得税が控除され、その他に住民税、社会保険料も控除されたあとの金額が銀行口座に振り込まれて、いわゆる手取り金額になります。月々の…

管理会計 数値管理

各会社で財務的な数値管理をしていると思います。それは利益率だったり、在庫の回転率だったり。そういう代表的なもの以外に会社の活動の効率を考える数値があることを今の会社で知りました。部署毎の1人あたりの売上部署毎の1人あたりの利益社有車で営業し…

2日短縮という大きな目標

皆さんの会社は月次決算を何日でやっていますか。私が新卒で入社した日本の中小企業は、10日くらいかけていたような気がします。その頃は手書き伝票を経理の人が会社の会計システムに手入力していたし、そんなことをしていたら確かに10日はかかると思います…

ビジネスプレゼンとマリメッコ

ビジネスでよく見かけるあるグラフ。今の会社では、ターゲットとする産業の規模と競合のシェアの割合を図式するのに使っています。その名前がメッコチャートと言うらしいと知りました。最初聞いた時には、メコチャートと聞いて、メコって何?と思いましたが…

雑記 11 本当におこる会社のクーデター

今の会社の社員のご兄弟の方の話です。とある日本の上場企業にお勤めで役員をしていたそうです。中途で入社して役員になった後は、現行の社長に気に入られて、次期社長と目されていたようですが、なんと社長が退任の時の後任選びの時に、他の役員がほぼ全員…

数字の説明書きの基本

会社で数字の結果が出た時にその説明書きをする必要がある場合がありますが、数字の影響が大きいものから順番に書くようにするのが基本だと徹底して指導されました。 例)今期の売上が500増加した場合 下記の1-5の順番は、会社で事業部を記載するときの通…

来年の売上 値上げが内数か外数か

来年の売上を今年からXX%増加という計画をもらった時に、毎年ややこしいのが値上げ計画があるかどうか。計画上は増収、増益が原則。 日本ではここ数十年間あまり無いですが、毎年インフレがあることを考えると原価も上がるし、売価も上がるということがプラ…

固定資産(機械)の購入申請

工場で新しい機械が欲しいという希望があります。それをどのように申請するのか。もちろん高額で複数年使うものですので、固定資産となり、会社としては機械の購入は資本的支出と呼ばれるものになります。経費とは違い、資本的支出というのは投資と判断し、…

財務諸表 社内研修の資料

資料の更新をしています。多くの人は売上、売上から売上原価を引いた粗利、粗利から経費を引いた営業利益は、細かいことはわからないまでも、理解できると思います。会社によって粗利%が高い(メーカー)とか低い(商社)とか、経費が売上に対して多めとか…

どこまでもレバレッジが大事

予算編成をする上で大事なのは、来期は今期より売上増、利益増になるように作成すること。売上と粗利が増える(増やす)ことを前提に、経費を増やせる(売上増のための投資)ことになります。難しいのは、売上を伸ばすときに、粗利率が下がることも多いので…

エネルギー消費量削減プロジェクト

本社ではEnvironmental, Social and Governance (ESG)についての活動を強化する意向の様で、まずは情報集めから開始されました。各国の拠点(事務所、工場、ラボ、倉庫)毎にどのくらいのエネルギーを使っているかの現状調査から始まりました。事務所はそれ…

少しずつが効果絶大の仕組み

取引先のと関係が深くなるのはとてもいい事です。次回以降も注文をくれるのは安定的にビジネスをする上でとても大事です。ただ長い付き合いになると、前の価格と同じ値段で見積もりを出さないといけなくなることもあり、材料、運搬費などのコストが上がって…

Look East

ある事業部の各国の拠点を合計した利益率が、会社全体の平均の利益率と比較してものすごく悪いのに、日本についてはそれほどでもないので、いつも本社の上役から褒められているのですが、それを説明するのに、部長さんが、日本を見習え!って言われています…

〇もXも通じない

記号を説明しようとしていると、言葉・文化の違いを感じます。プロジェクトの進捗度合いや、年間予算の達成度をプレゼン資料に書く時です。日本では、〇はOKの意味で、Xはダメの意味ですが、欧米では〇はキャンセルやゼロの意味だったり、Xは☑というチェック…

予算外の支出が舞い込んできました。

予算外の支出は、10万円、20万円ならびっくりしませんが、200~300万円となると、ちょっと心穏やかではなくなります。その予算外の支出見込というのを、総務部の連絡で知ったのですが、「2022年4月から、道路交通法施行規則の改正により、営業車を5台以上所…

内部統制:社員には定期的に休んでもらう方が良い

中小企業だと、ある業務の担当になると、ジョブローテーションもあまりなくて、ずーっと同じ業務を担当することが多いです。同じ人がずーっと同じ業務を担当していると、あうんの呼吸で業務ができる点、安定的に昨日と今日、明日もその後も同じことをやって…

社内研修の資料の質問:繰延資産

財務諸表の社内研修のための資料の作成途中で、経理部ではない人たちの意見も参考にしていますが、その中でいくつか本質的が質問がありました。その一つがこれでした。資産には流動資産と固定資産と言うものがあって、原則1年以内に現金化できるものを流動資…

社内研修の資料の質問:キャッシュフロー計算書

財務諸表の社内研修のための資料が大分できてきました。どこまでやってもキリがないですが、とりあえず概要と思って作成しています。作成途中で、経理部ではない人たちの意見も参考にしていますが、その中でいくつか本質的が質問がありました。その一つがこ…

中期計画

5年計画の季節がやって来ました。 各事業部のマーケティング担当者の1番忙しい時期の一つです。 色んな調査報告書から、市場の分析のために、競合、顧客、技術、法令、経済指標、地政、産業動向などを調べて、戦略と戦術を検討、進む方向を決めるために資料…