毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

社内研修の資料の質問:キャッシュフロー計算書

財務諸表の社内研修のための資料が大分できてきました。
どこまでやってもキリがないですが、とりあえず概要と思って作成しています。

作成途中で、経理部ではない人たちの意見も参考にしていますが、その中でいくつか本質的が質問がありました。その一つがこれでした。

現金収支計算書(キャッシュフロー計算書)はなぜ必要なのですか。

通常、上場会社でも非上場の中小企業でも、損益計算書貸借対照表は作成しますので、その二つがあるということは知っているし、見たことがあるという人は多いと思います。

キャッシュフロー計算書がなぜ必要か。それは、一番ビジネスの元になる現金の増減が、本業から増えた(減った)のか、将来のための投資をした(売却した)から増えた(減った)のか、運転資金を借りた(返した)から増えたのか(減った)のかが書かれてあるキャッシュフロー計算書で、その会社のお金の使い方がわかるとても大事なものです。

俗に言う黒字倒産は、本業(営業・売上)から発生した売掛金が早期に回収できなく、本業のための仕入(製品・外注費)から発生した買掛金の支払いが短いと、どんなに営業利益が出ていても、あっという間に会社はお金が無くなります。それがわかる計算書です。

会社の経理は現金主義ではなく、発生主義だから必要なのでしょうか。

とも言われました。まさにそうです!それも大きな理由です。会社の利益とお金の流れは一致しないので、キャッシュフロー計算書がある意味お金の流れの要素を表してくれるものになります。

黒字倒産の逆のパターンですが、お金持ちが何かのついでにやっているビジネスは、赤字でも自分のお金をいくらでも使った場合は、つぶれません。時々あります。赤字でも親会社から借入をいつでも容易にできる子会社。これも親会社が健全なうちはつぶれません。