数字のあや・ふしぎ
経理の仕事とは、数字を扱っているとは言え、通常は足し算、引き算、掛け算、割り算でほぼ足りるような計算式が多いです。算数の世界です。
それでも人よりその算数に時間を費やす時間が他の職種より多く、縦罫・横罫があっているのか等の確認作業も多くありますので、必然的に(?)算数的な数字が出てくると、興味が出ます。
例をあげると、、、
1)分数で1を3で割って、再度3を書けると、1/3に3を掛けるので、答えは1です。
ところが、1を3で割った数値は割り切れないので、厳密に言うとちゃんとした数字にならない(エクセルで表示させると0.333333333333333の後は00000となります)ので、それに3を掛けても1にはならない。
尚、今のエクセルはちゃんと1.000000とした表示になりますが、昔は0.9999999999みたいになっていました。
2)複利計算
将来複数年に渡って支払われる年金計算、将来の利益・現金の現在価値にする計算、ビジネスの将来の平均伸び率などに使います。
売上の複数年の成長率を複利換算したのがCAGRです。
(デメリットは計算の起点となる年と終点となる年をベースにするので、中間の数字は関係なくなることです。)
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2年間 | 2年間 | 2年間 | ||||
成長率 | 成長率 | 累積の伸率 | 単純平均伸率 | CAGR | |||||
7.60% | 7.60% | ||||||||
売上 | 100.0 | 107.6 | 115.8 | 15.78% | 7.89% | 7.60% | |||
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 3年間 | 3年間 | 3年間 | |||
成長率 | 成長率 | 成長率 | 累積の伸率 | 単純平均伸率 | CAGR | ||||
5.00% | 5.00% | 5.00% | |||||||
売上 | 100.0 | 105.0 | 110.3 | 115.8 | 15.76% | 5.25% | 5.00% | ||
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 5年間 | 5年間 | 5年間 | |
成長率 | 成長率 | 成長率 | 成長率 | 成長率 | 累積の伸率 | 単純平均伸率 | CAGR | ||
3.0% | 3.0% | 3.0% | 3.0% | 3.0% | |||||
売上 | 100.0 | 103.0 | 106.1 | 109.3 | 112.6 | 115.9 | 15.93% | 3.19% | 3.00% |
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 5年間 | 5年間 | 5年間 | |
成長率 | 成長率 | 成長率 | 成長率 | 成長率 | 累積の伸率 | 単純平均伸率 | CAGR | ||
3.0% | 1.0% | 5.0% | 1.0% | 5.1% | |||||
売上 | 100.0 | 103.0 | 104.0 | 109.2 | 110.3 | 115.9 | 15.93% | 3.19% | 3.00% |
ちょっと話は変わりますが、自分の投資信託の利回りでも、「やったー!10%投資額より評価額が上がっている!」と思ってうれしくなりますが、大事なのは10%増やすのに何年かけたの?ということで、それも毎年の複利を考えればどうなの?ってことになります。