数値目標はどのように設定?
新しい会計年度のために数値目標を準備しています。
どこの会社でも目標として設定するであろう基本の売上、営業利益、運転資本の指標となる在庫日数、売掛金日数の他にも、会社独自の数値がいくつか事業部に配布されます。
売上や利益は今期の予算で決まっているものを使いますが、下限と上限をどうするのかが会社によって変わってくると思います。もちろん、それは賞与の査定に関係します。
例えば、その年の売上目標が10億円、賞与の通常支給額が月給の2か月分だとしましょう。目標の達成度のみで計算すると、基本的に成績が良かった人と悪かった人の差が付きにくくなります。
目標 | 賞与 | ||
10億円 | 2か月 | ||
売上 | 達成度 | 賞与(月数) | |
実績 | 7億円 | 70% | 1.4 |
実績 | 8億円 | 80% | 1.6 |
実績 | 9億円 | 90% | 1.8 |
実績 | 11億円 | 110% | 2.2 |
実績 | 15億円 | 150% | 3.0 |
今の会社では、最低達成度と最高達成度を設けて差がつくようにしています。その数値を調整することによって、より頑張った人と頑張らなかった人が差がつくように設定できます。計算する方はちょっとややこしいですが。。
昨年売上 | 目標 | 成長率 | 目標賞与 | 最低 | 最高 |
8億円 | 10億円 | 20% | 2か月 | 成長0%で1か月 | 成長40%で4カ月 |
売上 | 成長率 | 賞与(月数) | |||
実績 | 7億円 | -13% | 1.0 | ||
実績 | 8億円 | 0% | 1.0 | ||
実績 | 9億円 | 13% | 1.7 | =1+1*13%/20% | |
実績 | 11億円 | 38% | 3.8 | =2+2*18%/20% | |
実績 | 15億円 | 88% | 4.0 |
どちらにも長所と短所があるので、どちらが良いとは言えませんが、計算が楽なのは圧倒的に上の方です。部門長と人事は査定時期にはいつも泣きます。