毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

時間休が規程に無い場合

時間単位で有給休暇をとれるような制度があれば、あまり問題にならないと思いますが、今の会社はそれが無いので遅刻と早退について質問を受けることがあります。

事情は色々あるかと思いますが、1-2時間程度、短く働くことにしたい(本人もしくは上司が)場合、どのように休暇申請をすれば良いですか。と本人やその上長から聞かれることがあります。

就業規程にそのような制度が無いため、原則半日休暇と1日休暇しかないのですが、裏ルールとして遅刻・早退を3回で1日の有給休暇とカウントするというのをやっています。急に半休になってしまった場合は上司・その部署の業務が回らなくなって困る場合は、できるだけ仕事をしてもらいたいので、2時間前後の遅刻早退を1回としてカウント、3回で1日の有給休暇とするという苦肉の策から随分前に始まったらしいのです。裏ルールというのは、規程に無いので、昔決めたルールを知っている人だけが使っている状態です。

これは社員と会社にどんな意味があるのか。

社員:有給残を消化しやすい。但し本来は計画的に1/3ずつ遅刻・早退をするのは裏ルールが拡大解釈にまで及んでいる。また2時間x3=6時間で有給休暇1日というのは、従業員にとって不利とも言えるので、超グレーです。
会社:事情がある中で、働いてもらえる、しかも計画的のほうがバックアップの予定を組みやすいので歓迎。ただし、裏ルールの記録を取って管理するのは手間がかかる。しかも2/3の休みは有給休暇1日とできないので、その中途半端の部分は、会社にとってはマイナスとなる。

裏ルールを解消するためには、時間給という制度を導入すればいいのですが、管理が大変というのは変わらない。また法律では時間休の上限が5日と決められているので、お子さんの用事等でしょっちゅうそのような裏ルールを使っていた社員にとっては上限が規程で決まるのはやりにくくなる。

働き方改革。フレックスも導入していないですが、今後どうしていくのか課題の一つです。現状のグレーを変えようと思うと良い面悪い面両方ありますからね。会社と社員は運命共同体的な部分もありますが、利害が相反するところもありますので、注意が必要です。