毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

雑記2:60歳社員も青い

外資の中小企業ですが、定年退職を迎えるという人生の節目を迎える方がここ数年は毎年数名います。勤続20年、30年と長く働いた方の功労に感謝しながら、定年後は定年退職をするか、再雇用を希望するか、それとも継続して仕事をしたいが会社の組織の枠外で働きたいから業務請負の契約にするのかを話し合って決めていきます。

同じ会社に長期間営業一筋で働きました!という60歳の方で、その選択肢の違いを理解してもらうのに何回もやりとりが必要な方がいました。

1、業務請負契約に変更になるのに、有給休暇が何日か聞いてきた方。
社員ではなく、個人事業主となって業務請負契約を結ぶことになるので、決められたことをやって成果を収めてもらえれば、何日休んでもいいとかないのですよ、仕事ができない日は関係者に連絡するだけで良くなるんですよ。と説明しました。それでも数年間の業務請負契約が終わる最後まで、その方は社員時代のシステムに休暇を申請していました。(システムの都合でメールアドレスを付与し続ける場合は、社員時代の社員IDを継続して使うため、勤怠管理にもアクセスできたため)

2、定年退職の月末までに、引継ぎがあるので有給休暇を全部消化できないようで、全部消化したいので、次の月の月末を退職日にしてほしいと言ってきた方。
通常の退職の場合は、次の会社の入社とタブらない程度に、有給休暇の消化のために退職日をずらすことはありますが、定年退職の場合は誕生日を迎える月の月末が定年退職日と決まっているので、そういうことはできないですよ。と説明をしました。

同じ会社に長年働いていると、今まで考える必要が無かったことに対応しなければいけないので、混乱するのでしょう。しかも人事的なことはあまり考える機会が無いので、誤解や思い込み、周りの人の情報を自分風に理解していることが多いのかと思います。

人生100年時代、色んな働き方がありますので、定年後の選択肢が各種あり、それを自分で選べるのは良いことですね。