毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

賞与の支払いが12月から1月にズレたら

売却した事業の方では、人事担当者が日本に居ないので、アメリカ本社の方とやり取りをすることになったのだが、これから今年度の評価や査定をしていると12月の賞与支給に間に合わないが、何か問題はあるか。と聞かれました。

原則、問題はありません。と回答をしました。

まずは、就業規程に賞与の支払いについて、年にXX回とかXX月に支給とか書いてあれば、原則その通りに会社が支給する義務があり、それを怠った場合は、従業員は労基署に相談に行けます。あくまでも相談に行けるというだけです。(実際、その会社の規程には、ずいぶん前の年に2回賞与支給という項目が書かれていて、何年間も年に1回の賞与支給でした。)

他には、税金の問題。個人の所得税の問題も特にないです。支給されなかったらその年の収入が減って、それに連動して所得税も減るのみです。1月にずれ込んで、その年が年に2回の賞与になっても、その年の年収が増えて税金が増えるだけです。住民税は、翌年に影響が出ます。

問題があるとすれば、住宅ローンの返済を12月はボーナス払いで多くしている場合は、家計のやりくりに影響が出るとか、お子様の学校の就学支援金が世帯収入で決まる場合、その年の世帯収入が増えたがためにちょうど世帯収入が限度額を超えてしまって、翌年の支援金がゼロになってしまうことはあるかと思います。

と説明をしたら、その事業の責任者は納得して、これから評価と査定を進め、従業規定も修正すると言っていました。

その会社は従業員数も一桁なので、就業規程を労基署に届ける義務もなく、本当に社長との信頼関係が無ければ社員はやっていけないですが、幸いその方はとても人徳のある方で、社員は10年以上勤めている方がほとんどです。問題が起こらないようで安心しました。

一度労基署に駆け込まれると、会社側は色々と対応することがあり大変ですから。。。