毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

数字の綾

数字を扱っている仕事をしていると、積み上げか、トップダウンかで仕事のやり方が変わることがありますが、営業マンが顧客向けに見積もりを作るときに、それに近いような現象というか、ちょっとした見方の違いを感じることがあります。

利益率30%ですと言われて、出された計算シートを見ると30%ではないことがあるのです。

どこが30%ですか。と聞くと、仕入れに30%マージンのせて見積もりを作成しています。との回答。ん、ちょっと待てよ。と確認してみてわかりました。通常の計算をすると、利益額/売上額となるので利益率は23%になります。30%の利益ではありません。

原価 100   売値 130
マージン 30% 30   原価 100
売値 130   利益 30
      利益率 23%



同じようなことが別のところでもあったので、あー同じね。と思ったケースがありました。あくまでも例ですが、買収した事業の営業マンの歩合制の歩合の説明をしたときです。自分としては43%だと思っていたのに、説明が30%と言われて、13%も(!)誤魔化されているようで理解できない。という質問になったのです。(誤魔化されているようで、というのは私の勝手な想像です。。。)

給与 100 70%
歩合 43% 43 30%
年収 143  

 

これについては、あくまでも説明の仕方をどちらからするかで変わってきているだけです。歩合部分が給料のXX%かというのと、報酬の合計の構成比が給料XX%と歩合XX%とになるかどうかの違いです。

 

これを一瞬見ると混乱して、10%以上もサバ読まれた気になるんでしょうね。

 

普段の仕事では、ほとんど足し算、引き算、簡単な掛け算、割り算しかしませんが、数字というのは扱うのにコツが要りますね。