毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

来年の売上 値上げが内数か外数か

来年の売上を今年からXX%増加という計画をもらった時に、毎年ややこしいのが値上げ計画があるかどうか。計画上は増収、増益が原則。

 

日本ではここ数十年間あまり無いですが、毎年インフレがあることを考えると原価も上がるし、売価も上がるということがプランに含まれていることが前提となっています。

 

原価のところは、インフレ率をサプライヤーへの値下げや効率化で、プラスマイナスゼロとします。という前提条件をつけてうまく逃げます。

 

売上の方というと、営業からもらう数字が、とにかく売上で10%伸ばします!ともらった後で、値上げ計画もありますか。と聞くと、これが含まれています。とか、計画はありますがそれは外数で、バッファとして考えています。とかあいまいな回答が来たりします。それほど値上げというものが難しいということなのですが、経理としては利益を計算するときにどうするのかいろいろと考えます。

 

今年 売上 100                
  原価率 60 60%              
  粗利 40 40%              
                     
例1) 売上 110   10 売上増          
  原価率 66 60%     レバレッジ      
  粗利 44 40% 4 利益増 40%        
                     
例2) 売上 100   10   110   10 売上増  
  原価率 60 60% 0 0% 60 54.5%     レバレッジ
  粗利 40 40% 10 100% 50 45.5% 10 利益増 100%
                     
例3) 売上 110   10   120   20 売上増  
  原価率 66 60% 0 0% 66 55.0%     レバレッジ
  粗利 44 40% 10 100% 54 45.0% 14 利益増 70%

 

例1は、まったく値上げは考えず原価率・利益率を計算するので経理は一番楽ですが、まー、誰でもできるいし、経理は不要ですね。

例2は、売上増は全部値上げで達成するという計画。レバレッジ100%!でいいですが、値上げできなければ売上100のままです。

例3は、売上10%伸ばすことに加えて値上げも10%これはレバレッジ度は多少下がりますが、数量と値上げを両方計画しているのでいい計画です。

 

値上げ、ちゃーんと内数か外数か名言してもらうことによって正しい利益率を計算できますので、必ず記載して提出してもらうことにしています。