毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Look East

ある事業部の各国の拠点を合計した利益率が、会社全体の平均の利益率と比較してものすごく悪いのに、日本についてはそれほどでもないので、いつも本社の上役から褒められているのですが、それを説明するのに、部長さんが、

日本を見習え!って言われていますよ。Look East政策みたいなものです。

と言いました。

Look Eastって、、、日のいずる国ジパングを目指せ!ってことですか?

と聞いたら、そうではなく、1980年代のマレーシアの近代化政策で、マハティール首相が掲げた日本の近代化を見習っていろいろな政策を掲げたことを、Look East Pocilyと言うのだと、教えてもらいました。

知りませんでした。その政策の一つが、人材育成のために国外に国費で留学生を送り込む作戦だったようです。

その部長さんは、前の会社で東京大学の卒業生をたくさん面接していたらしいのですが、その時に「何年かしたら国に帰るの?」と留学生に聞くと、マレーシアからの国費留学生は、マレーシアの留学はそのような制限は無いと答えていて、対照的に中国からの国費の留学生は、卒業後数年経ったら中国に帰らなければならないと答えていたのが、とても印象的だった。と話してくれました。

事業の話をしていて、一つの比喩から、世界の歴史、国の政策の違いまで話が及び、ビジネスをする上でも、どれだけ話題の引き出しがあるかが、大事だなと改めて思いました。