毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

日米の習慣の違い 給与とか

国が違えば習慣が違うというのは頭ではわかっていますが、具体的に言われるとへぇーと思うことがあります。

ビジネス習慣でそれを思ったのはUSCPA(米国会計士)の勉強をしている時でした。いわゆる資格取得の専門学校に通っていましたが、先生がテキストを読んでそこに書いている文章や、簿記の仕訳の説明をしながらアメリカの習慣のいろんなことを教えてくれました。

まず、給料は週給、または2週間毎。しかも小切手で。
さすがに、今では銀行振り込みかと思います(確認したことはない)が、支払いが月単位じゃないじゃないというのがちょっとびっくりです。以前派遣社員の勤怠シートを月に2回締めていたことがあります。あー、月に2回支払っているのね。と思ったことがありますが、それは特例でしたので、正社員でもアルバイトみたいに週ごとに払うって、全く違うなーと思いました。

その時に、先生が話してくれたことを今でも覚えているのですが、その先生が給与支給時・小切手を配るクライアントの会社の現場に監査人として立ち会った時に、従業員がいつものように集まってきたのに、誰かがどこかで「Immigration(入国管理局)」と叫んだら、蜘蛛の子を散らすように一斉に多くの人が立ち去ったそうです。給与小切手もらえないより、入国管理局につかまって強制送還される方が怖いですからね。小切手で給与支払っているという現場の話と、どれだけ不法移民の労働者が多かったという話が合わさったエピソードとして記憶に刺さるように教えてくれました。

次に、給与計算は経理がするもの。有給休暇残はお金で払える。
日本でも小さな会社ではそうしているかもしれませんが、給与は機密事項で人事が計算、支払いと帳簿への計上は経理というパターンが多いですので、それもへぇーでした。

また、アメリカでは有給休暇残は社員は買い取ってもらえるます。権利はお金なんです。休暇を取ると会社の経理はその分帳簿に溜まっている支払い予定額から消化する経理処理をします。日本では有給休暇を取得すると、本人の受け取る給料も定額、会社の経費も定額ですが、アメリカでは社員が有休をとるとその分その月の会社の経費が減るんですよね。。。業績が大幅に悪い年には、furlough(一時帰休)させろ!と言って本社から指示が来ることがありますが、日本では有給消化させても経費は減らないよーと説明することになります。しかも日本では1週間の一時帰休とかじゃ使い切れないほど大体皆さん残っていますからね。。。

あとは、税理士というものがアメリカには無くて、全部会計士がやるとか、皆さんご存じすべての国民が自分で確定申告をするとか。

後は社会保険公的年金とか健康保険とか)をPayroll Taxと表現をするのも違うなーと思いました。制度的に保険か税金かが違うのでしょうね。

ちょっと古い話ですので、変わっていることもあるかもしれません。。。。