毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

心に残っている上司の言葉

国籍が違えば、人生哲学も違うし、仕事にたいする姿勢も違いますが、往々にして外資系の、より上(ただし私が直接接する程度の上)の経営層はいろんな修羅場を経験しているので、会社では人間掌握力が長けていると思います。

私がそのように思うのは、私が今まで上司に恵まれていたからかもしれませんが、その中でも私の記憶に今でも残っているのは、

韓国人の上司:
各部門の責任者に任せておいて問題ないなら任せてよいし、任せられなければ自分で詳細まで関与しなさい。
事業部にきついことを言わなくちゃいけないこともある。それは私のせいにしてくれて構わない。それで私が悪い奴だと思われても全く気にしない。

アメリカ人の上司:
事業部長との間で意識のずれがあって、困ったらいつでも教えろ。そのために私はいるんだから。

経理と事業部とは同じ会社ですので究極のゴールは同じですが、視点が違うので、仕事の進め方が違うために起こりがちな衝突があります。例えば、売上見込み(事業部は大きく言いたがるが、経理はブレ幅を一定に抑えたい)、見込みの提出期日(事業部は不確定要素があるので先延ばしにしたい傾向があり、経理はできるだけ早めにもらって資料を完成させたい)、例えば予算枠(事業部は大目に予算を確保したいが、経理は売上と粗利に見合った経費を申請したい)など。売上と利益を短期的にも中長期的にも伸ばす目的は同じでも、置かれている役割が違うので発生してしまう違いがあり、その中をうまくやりあう必要が出てくるものです。

私がまだ未熟者だったので、その時の上司はそのように言ってくれたのかと思いますが、行き詰っていた頃は、そんなことを言ってもらってほっとして、涙が出たことがあります。会社という組織で仕事を進めるうえで一番大切なのは、自分の職種にたいする責任感と、他部署の方との一体感かなと、今では思います。