毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Accrualのメリット・デメリット

ある経費について、その事象がすでに発生していて明らかに支払いは発生する内容だが、金額について定かでは無い場合、会計上・決算上は経費の計上をします。

アクルーアル(Accrual)というものです。日本語ではなんと言うのか確認したことがないですが、発生主義に基づく見積もり計上とでも言うのでしょうか。

見積もりですから、次月以降に金額が確定し多かった場合には、経費の分析上はあまり問題ではなく、見積もり過少のため差額の計上となりますが、その反対はちょっと面倒なことがあります。
まず、多すぎた見積もり額は必要ないので戻す、つまり経費のマイナスが生じます。それ以外に経費が無ければ、マイナス経費の現象となります。原則、経費という損益計算書の項目は、積み上げ・発生の一方ですが、マイナスとなると、そこに何かあることになりますし、それが昨年度の戻しだった場合は、当年度は、「昨年度から持ち越しだの貯金だ!」になりますが、来期の予算を作成する場合には、当期のマイナスと比較されるので、昨年度経費比較200%増みたいに、経費的には悪目立ちします。

もちろん、分析時にはそれを説明しますが、会社はそれほど甘くはない。その部分はわかったが、全体としてXX%の経費増に抑えるように。とのお達しとなって終わることが多いです。つまり、どこかを反対に削らなくてはならない。。。

Accrualによって良い思い(?)をした次の年度はちょっと苦労します。

似ているのは、売上もそうですよね。売り上げが好調だった次の年はそれと比較されて苦労し、売上が低調だった次の年は、比較の問題で楽。

数字の綾というものを数値を扱っていると強く感じます。本当の経済活動、市場の動向のほうがもっと大事ですけどね。はい。