毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

日米の習慣の違い2 マッチング

マッチングと言ってもお見合い的なものではなく、個人と企業の負担割合の話です。

ずいぶん昔のアメリカでのハリケーンかなにかの災害の時に、本社から個人の寄付金を会社が募って集めて、それと同額を会社が加算して寄付します。という通達があった記憶があります。その時に初めてマッチングという言葉を知ったのです。

個人が100円寄付します!と言ったら同額の100円を会社が加えて200円を災害復興のために寄付するというもの。

へぇー。粋なことするなーと思ったものです。
よくペットボトルの水とかに、収益の一部はXXXに寄付されます。的なことを謳っている商品がありますが、それだといったいいくらがその商品を販売している会社の負担になるかがちょっとわかりにくいので、その折版型になる仕組みは企業内の従業員と一緒になって社会貢献するので、わかりやすいなーと思いました(もちろん100円の価値は個人と会社とで全く違いますが)。

話は変わり、別のマッチング。
アメリカの401Kと呼ばれる退職金制度にもマッチング制度があります。給与天引きでXXドル退職金制度に拠出(まー積み立てみたいなもの)をすると会社が同額を拠出してあげます。というしくみ。
日本でも確定拠出型退職金制度にマッチング制度あるぞ!と思うのですが、全く仕組みが違います。日本の企業型確定拠出退職金制度は、月々の拠出上限額が決まっていて、会社の規程による月々の拠出額(全額会社負担で、給料からの天引きではない)がその上限に達していない場合は、その上限まで個人が給料天引きで拠出できるというもの。

どっちのほうが最終的に従業員個人に有利かどうかは、税制も絡んでくるので何とも言えませんが、最初に日本の企業型確定拠出退職金制度の仕組みを聞いた時に、マッチングじゃないじゃん!と思ったのを覚えています。日本型401K導入とメディアでも良くニュースになった時を思い出します。確かにそれ以降は、個人の投資に対する意識が大きく変わったのではないかと思います。会社の年金制度も先の約束はもう果たしてもらえないから、今の約束を守ってもらって運用は自分でするというのは、自己責任意識が出て良いなと私は思います。