毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Salary Range 給与幅

会社もいろいろ、給与制度もいろいろかと思いますが、だいたい日本の給与体系は、等級制度(階段方式)かバンド型(賃金範囲)制度があると思います。

等級制度とは職能(年齢や社歴を含む)と役職等で等級があらかじめ設定され、等級が階段上に上がっていくと、それに連動して給料が上がっていくものです。その職能についての内容が、長くその会社にいたから自然に身についた(いわゆるその会社でした通用しない)ものなのか、本当に身についたスキルなのかはわかりにくく、なんとなく上司に評価されて等級が決定するという、年功序列がベースになっているものが多いです。毎年、定期昇給があるのが普通かと思います。私が新卒で働いていた日系の会社は勤続給と年齢給で、500円+500円の1,000円(うっすらとしか覚えていないですが)が毎年の固定昇給額で、それにプラスアルファが評価によるものでした。

バンド型制度とは等級よりも広い幅で職種によって大きな幅で括りが決められ、社歴もあまり関係なくその職種によって給与幅が決められて、その上限に到達すると頭うちになり、1円も昇給が無くなってしまいます。外資系で多く採用されています。外資系で多く採用されているMert昇給というものがありますが、全体の予算として前年度の給与増加率が決められており、これは前年の一人一人の評価をベースに個人評価と給与のゆがみを修正するととともにインフレへの対応という意味が強く、本来の日本の定期昇給ではありませんし、もちろんベースアップというのともちょっと違います。

私の知人は、バンド型制度の会社に長く勤めていますが、頭打ちになっているのか何年も昇給が無い。どんなに残業して頑張っても残業をするなと言われるだけで、コロナ禍で在宅勤務をしながらよく遅くまで仕事しようと全く報われないと言っておりました。

今はジョブ型雇用が話題ですが、日本の新卒一括採用には当てはまりにくい制度ですので、日本型ジョブ型雇用制度を大手企業から模索中のようです。特に新卒でも人気職のITエンジニアは1000万円の初任給で募集している会社もあると知って驚いています。