毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

請求書 XX日締めは癖が強い

日本では当たり前の、月末日締め翌月末日支払い(休日の場合は翌営業日)
これが外国人に伝わりにくい。海外は請求書毎に発行日からXX日後が支払い期日みたいになるのが普通だからです。

そのような日本の支払い条件を、ソフトウエア上で開発してもらう時には言葉では難しいので具体例で示したりして開発してもらいます。20日締め翌々月末支払いなんか尚更です。

簡単な例)
月末締め 翌月末支払い
Cutoff : Calendar month end - Payment : the end of next calendar month
20日締め 翌月末支払い
Cutoff : Every 20th - Payment : the end of next month
e.g.)Invoices billed at the date of 1 to 20 are to be paid at the following month end. Invoices billed at the date of 21 to 31 are to be paid at the end of the month after next.
いい方は色々ですが、ややこしいです。

で、もっとややこしいのが手形です。月末日締め翌月末日起算の4か月後期日の手形(月末締め翌月末発行の120日手形とか日本語の言い方もいろいろ)などになるし、はたまた締め日で区切った時の金額が50万円以下の場合は銀行振込(期日現金といったりする)で50万円超の場合は、その日起算の120日手形とか、顧客の在庫や部品の仕入れになるときは月末締め翌月末支払いだが、固定資産としての購入になるときには、120日後の振込になるとか、とにかくバリエーションがたくさんあります。それ以外にも手形ではなく電子債権、一括信託支払い、ファクタリングとか、売上を上げる行為は同じですが、お金をもらうバリエーションが期日もそれぞれ、方法もそれぞれにあります。

それをすべてシステム上に自動的に管理することはできないので、そのような複雑な顧客は別途手をかけて別管理をして支払い遅延かどうか、いつ自分の会社の現金になるかを追跡する必要があります。皆さんの会社ではどうやってシステム開発をしているのかしら。。。

加えて前払いもあれば、なんからの原因で支払い遅延もあるし、月末の銀行残高を見積もれ!と言われると職人技になります。こういうのがややこしいから商社・代理店というものが機能する一因になっています。