毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

RetainerとContingent

20数年前は転職は新聞広告も見て求人情報を得ていました。そのために新聞を買った記憶があります。同時にエージェントに登録して、自分の応募内容とのマッチングをしてもらうということも一般化し始めていたように思います。私はエージェント紹介で転職しましたが、その会社では新聞広告も出していると言っていたのを覚えています。

エージェントに電話で連絡して登録時にはそのエージェントの事務所を訪問して軽く面接をして、、、みたいでしたが、今では最初から最後まで一度も対面で会わずにやっているのかもしれませんね。

企業で働いてそのような人材紹介エージェント会社を利用してみていろいろわかったことがあります。
1、エージェントは、求人側からしかお金をもらえない。
 求職中は、手間のかかる求人情報探しを無料でやってくれて、手間が省けるー。直接は聞けない具体的な給料の件も細かく聞けて助かるー。と思っていましたが、あくまでもエージェントのお客様は求人している企業。企業の利益となるべく働いています。これが両社からお金をもらうとなると利益相反行為となるために法律で禁じられている。
2、料金体系は、大きく2タイプ。コンティンジェントとリテイナー
コンティンジェント(Contingent)とは、成功報酬型。あくまで採用が契約までこぎつけた時に料金をもらえるタイプです。通常これが多いです。求職者がエージェントに名前と求職内容を登録して待つというものです。エージェントは、どこの誰だかそこまで理解していなくても、企業に候補者の情報を提供します。契約にたどり着くまでお金をもらえないから、下手な鉄砲数打ちゃ。。。的にミスマッチな候補者情報をくれることも多いです。候補者の選定に手を抜いていると思うこともあります。無料だから我慢していますが、新卒や2-3年の若いエージェントの担当者も多くいます。
それに対して、リテイナー型は前払い制です。一定期間ある候補者集めに対して労力をコミットする代わりに、契約まで責任を持ってくれます。コミットと言っても、最終的に時間切れ、他で見つけましたとなることもあるし、前払い制なので、比較的重要ポジション(部長職以上)の時に依頼するケースが増えます。ヘッドハンティングと呼ばれるのはこちらですね。

どちらかというと一般職の採用に利用することが多いので、ほぼ日常的には98%はコンティンジェント型を利用しています。だいたい大手の日系エージェントが何と言っても多くの登録者を抱えているので、多く紹介してもらえますが、英語を話せる職種を探す場合には外資系のエージェントで外人リクルーターが事前に話して英語のスキルチェックをやってくれるので、そこは外資系が便利です。

新聞広告で求人をすると広告掲載時にお金がかかり。候補者が来ても玉石混淆で選別がとても手間がかかるので、結局エージェントに依頼する方が効率的でお得となりビジネスが成り立つのです。

どんな時でもミスマッチが後でわかることがあり、半年以内で辞めていく、長めでも2年で辞めていくということは2割から3割くらいはあるかなー。その方が100%活躍するためにも最低5年くらい働いてもらいたいところです。