毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

諸刃のバックログ(Backlog)

Backlogという言葉を初めて聞いたのは、前の会社の年度末の決算報告情報の中にBacklogの数字を入力する欄があったとき。12月の決算時に翌期の売上となる受注残がどれだけあるかの数字を入力していたのですが、その時のビジネスでは、倉庫にある在庫を注文をもらってすぐに発送するものだったので、事前に注文をもらうということはほぼなかった。

今の会社に転職した後は、発注をもらってから出荷・売上までは、平均1-2か月、長いものは半年の期間が必要で、ビジネスの先の動向を知るのにBacklogがとても大事な指標となりました。
期首の受注残額 + 受注額 ー 売上額 = 期末の受注残額
計算式は簡単です。
その月の受注と売上が同じ額であれば受注残額も変わらないですが、
その月の受注より売上が多いと、貯金の食いつぶし、その月の受注の方が売上より多いと、貯金を増やせた、というようにある意味先の売上の元になる大事なものです。

ただ、最近特に違った意味でつかわれることが多くなりました。
IT部門へ何かの改善、開発を依頼すると、バックログがたくさんあるから、時間がかかる。いつになるかわからない。という回答が目立ちます。
新しい会社全体のプロジェクトを中心にウィルスやフィッシングメールの対応などIT部門は休む暇がないとは思うのですが、自分の抱えている改善・開発案件を断られては気分が悪いです。自分が手間・時間かけて対応しなければいけなくなるからです。。。

バックログは外部からもらった注文としてはうれしいですが、社内の部門間のものはちょっと困りものです。