毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

増収増益はIS経費増から生まれれる?

今の会社は米国の上場会社ですが、売上、利益ともに毎年継続して前年度より伸ばす、いわゆる増収増益を経営方針に掲げて運営しています。そして増収増益をより正確に言うと、売上の成長率より利益の成長率を良くする!という方針です。これは数式的に言って正しく、売上の成長率と利益の成長率が同じ場合は、経費がすべて変動費になってしまい、経費(特に固定費)のレバレッジが全く効いていないということになります。

そしてそれをほぼ毎年実現している優良企業だと思っています。

IS・ITの技術革新のスピードが速いので、そのための投資額は増える一方で、インフラをはじめ、ソフトウエア、ハードウェアの更新、そして最近はフィッシングやハッキング対策にもお金がかかります。最近ではOffice365や、クラウドベースの情報管理も可能になっていますので、BYOD(Bring Your Own Device)と言って個人のハードウェアを仕事でも使うという方向に流れていますが、今までは自分のPCは持ち込み禁止でした。

その頃の話ですが、アメリカ本社側で仕事用に使うiPadブームが起きたようで、メールのチェックをPCより持ち運びが簡単なiPadでできるからと言ってiPadを欲しがり、Top経営層からどんどん使い始めたら、だんだんと私も私もと中間の管理職まで持ち始めて、、、それを背景にしたビジネス側の責任者の怒りの発言がとても心に残っています。

俺たちはiPadを買うために売上を伸ばしているわけじゃない!本社がiPadを買ったらそれが巡り巡ってビジネス側に経費負担が回ってくるだけだ!

売上を伸ばすため、利益を伸ばすために日々知恵を使って努力しているのに、その多くの利益から、便利だからと言って、効果がほぼ無いiPadをバンバン買ってほしくない!という声ですね。確かに、IS予算は毎年上がっていきます。。。。IS予算増も、最終的には株主が満足する結果を生み出せばいいだけってことですがね。会社のお金も自分のお財布と同じように使いたいものです。