毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

固定費と変動費のレバレッジ

会社の事業運営上、固定費と変動費があるというのは、管理会計の本には必ずと言っていいほど書いてあります。そして損益分岐点(収益と費用が等しくなる点、赤字と黒字の境目)とか言う観点での分析も必ず書いてあります。

新規事業の収益見込みや製品別・部門別の利益の改善点を模索するときには、詳細を分析することも必要になりますが、大きく会社全体の業績を見るときに簡単に出せる数値があります。それがレバレッジです。計算式は、「利益の増額 / 売上の増額」です。売上が増えた分で、利益をどれだけ増やせたかの率という意味で、基準となる年の利益率より高ければ、売上の増加率より変動費の増加率が低く、そのぶん固定費を効率的に使えているということになります。別の言葉で言うと、売上の伸び率より、利益の伸び率が低ければ、変動費の割合(固定費が増えているかもしれませんが、その部分も変動とみる)が高いということになり改善があるということになります。

あくまでも大きな視点で見る場合の数値ですので、そこにはいろんな要素がありますが、最低限机上で計算する予算・計画上はレバレッジを利かせられるように人員計画、投資計画をしていかないと、投資・費用ばかりかかる予算・計画になってしまって、売上伸ばせばなんでもいいになってしまいがちです。

良い実行は良い計画ありき。

実際始まってしまえば想定外のこともたくさんありますが、せめて予算・計画作成時に気にしたい数値です。

尚、この数値の弱点は、売上がマイナス成長だった時には使えないという点です。