毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Rep Letter 経営者確認書

外資系、日系の企業に限らず、上場会社は外部監査人による監査を受けて、
監査人から、監査意見書に適正意見を記述・押印(サイン)してもらうのが通常の流れですが、監査人は必ず経営者との面談を通して、経営者の人と成りや経営に対する考え方も確認する手順になっています。それと並行して、監査人は経営者に決算書は知っている範囲のすべての事象について合理的に正しく表記しています。という宣誓のようなものが書かれてある確認書に押印(サイン)もらわないといけないという手順になっています。皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、内部統制上の手順で米国のSOX法に準じています。SOX ソックス法って靴下か!と思ったこともありますが、何のことはないアメリカで法案を提出した議員2名の名前からついた法令名です。その2名とはポール・サーベンス(Paul Sarbanes)さんとマイケル・G・オクスリー(Michael G. Oxley)さんです。

この経営者確認書のことをManagement Representation Letter(通常Rep Letter)といいます。

本社で監査を受けて、本社のCEOとCFOがRep Letterにサインするのは当然ですが、いつのころからか、SOX302に準じて末端の子会社の社長も経理責任者もサインするようになり、四半期のたびに、何やら英文のしかも格式高い文章(定型文)の書類に、宣誓書みたいにサインをしています。正直言って、四半期ごとのお約束事になっていて、時間が無ければ内容も読まずサインします。少し時間があると読んで今一度自分の襟を正されるような気持になります。

サインと言っても今は電子化されていて、文章というより、その文章が項目化されて、20項目くらいにYesとクリックすればOKというようになっています。

昨日もお盆休暇中ですが、締め切りだったことに気が付いてポチポチっと20項目くらいにYesとクリックして済ませました。株式会社というのは色んな規制の中で成り立っているんだなーと思います。