JもSもMもPIP対象

今働いている会社の社員の等級にＪ等級ジュニア、Ｓ等級シニア、Ｍ等級マネージャーという等級がありますが、基本的に会社で働いた期間が長くなれば、会社で必要なスキルを習得したり能力が上がってくるという仕組みですので、内容的には年功序列に近いです。中には本当に少ないですが年齢が五十代になってもＪ等級の人がいます。

会社で給料に見合わない成果の方、今後会社の期待に応えられないと見込まれる方、あまりにも周りと協調性が無く却って全体の成果を下げる方は、会社としては残念ながら雇用関係をこのまま続けるのか検討せざるをえなくなります。その際に会社がとる対応の一つに、PIP　業績改善プログラム（Performance Improvement Program）というものがあります。

初めてピップと言われた時には、ピップエレキバンの話かと思いましたが、内容としては上司と部下が合意したうえで進める、期間と改善項目を定めて行う人事指導になります。本人が、そんなのやってられない！と言ってその時点で辞めていく人もいますが、結果として改善できなくて辞めていく方、改善して会社居残る方、いろいろなパターンがありました。個人的にはPIPと聞くと、あーちょっといろいろ面倒な対応が始まるな。と身構えてしまいます。もちろん、等級に限定はなく、JでもSでもMでもPIPの対象です。

比較的給料が高いかたは、自分のキャリアにプライドがあるので、その時点で辞めていく方が多いように思いますが、会社としては改善指導は手間もかかりますし、下手をすると訴えられるセンシティブな対応ですので、指導力・人間力も必要になる、とても慎重に行うべき対応です。