毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Solid と Dotted

外資系で組織上の概念で独特なのはReporting Lineという概念です。

組織上の評価者、人事権がとても厳格で、それはReporting Lineと呼ばれています。組織上の誰の部下になっているのかを意味しており、直属の上司との関係を、Solid Line 実線と言います。それ以外で組織的に深く関りがあるとか、仕事上指示を仰ぐことがある人で、評価時には直属の上司がその人からも評価をもらって参考にすることがある人のことをDotted Line 点線と言います。

これは本当に厳格です。Solid Lineの上司(もしくはその人のSolid Lineの上司)が指揮監督、指導、採用、そして退職勧奨する権限があります。それ以外の方は原則その権限が無いです。

部下の成果はそのSolid Lineの上司の成果。上司の成果は、そのSolid Lineの部下の成果。ともに運命共同体

それが複雑なマトリックス(Matrix)の要因にもなるのですが、現場の組織やDotted Lineの上司の期待に沿っていない人が、海外に居るSolid Lineの上司にそれが伝わらず、しかもそこそこの売上が出ている場合には、本当に現場は苦労するというややこしいことになることが多いです。1-2名の部下しかいなくても、その事業の日本の責任者として事務所で個室(消防法の関係で設置するのにお金がかかる)を要求したり、そもそも市場が小さいので予算が低かったのに予算達成さ!と言って一人でその年度の残りの期間をたらたらしていたり。。。外資系にも良いカルチャーはたくさんありますが、それを良い意味で浸透させるのは日本的な良い面を併せ持つようにしないと変に外資系きどりの人が横行することになることもありますね、正直。。。