毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

簿記の英語、税務の英語 2


米国会計士の勉強をしていた時は、資格取得のための専門学校(今は無くなってしまった某アカウンティングスクール)に通っていました。参考書や授業は日本人の先生による日本語でしたが、さすがに英語で勉強しないと本番の試験は合格できないので、英語の参考書と過去問題集も使っていました。

その勉強中にしかお目にかかったことが無いなーと思った、英単語を二つ御紹介。どちらも税法に関係するので、あまりお目にかからないのかと思います。

Boot

複数形でBootsであれば、ふつうは履物のブーツだと思うのですが、税務上で使う Bootとは、同種資産の交換取引で生じた価値の差を意味します。その価値の差を精算するために現金等を受取った時に、その現金等の部分を税務上の利益とする。受け取らなければ税務上の利益とはしない。というものです。

細かく言うともう少し複雑ですが、ずいぶん前に勉強したことでよく覚えていないということ且つ、最新の情報を知らないので、細かいことは書けませんが、とにかく ブーツ(あ、複数形じゃないので、ブート)という単語が、突然お堅い税法の科目で出てきたときは面白いなーと思いました。野球のメジャーリーグでも白い靴下とか赤い靴下とか、なんともノスタルジーな名前がありますが、それと関係あるのかないのか。。。辞書で調べてもあまり出てこないので、私の好きな由来チェックもできていません。

Bracket

ブラケットとは税率適用所得区分のことで、所得に応じて税率が変わってくる累進課税方式の階段状のテーブルのことを意味します。これは辞書を引くと、〔所得に基づく〕階層(区分)と載っていますし、日本の税法でも概念は同じですので、単語がわかればなんてことないかもしれません。ただ辞書の一番上に出てくるのは、括弧という意味。ある種類ごとのかたまりを意味するところから来たのでしょう。これも米国会計士の勉強をしている時しか聞いたこと無いのは、累進課税と言うのが法人税には無い、個人の所得税のものだからですね。

何かの資格を取得するときは、自分の経験、知識のすべてを使って、意味や概念を理解すると丸暗記から解放されて楽ですよね。また、へぇー。と思ったものは忘れにくいです。