毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

まっとうな仕事ができる幸せ

友人の話です。

日本の上場会社に転職したのですが、決算情報の開示等の仕事は未経験だったことに加えて、必要な知識が不足していると、力不足と自分で感じて、1年もたたないうちに転職したのです。

しかし、その次の会社は典型的なちょろまかしの、売り上げ水増しに近いことをしていたようで、まだ単なる期ずれ(ちょっとした会計年度のずれ)の範囲で収まっているうちに、それを少しづつ修正するように提案したのですが、売り上げを水増しするにはそれなりの理由(業績が悪いが、それを上に言えない)があるわけで、それを上にわからないように修正するためには、それ以上の本来の売上が上がっているときじゃないとできないから、なかなか受け入れてもらえなかったようです。

そんな不正の片棒を担ぐこと、それ以外にも社長がワンマンすぎることに嫌気がさしていたら、前の会社の同僚から連絡があり、前の職種と同じだけど、一つ下のポジションを募集しているからもう一回応募してみたらどうかということになり、採用の面接等を通じて内定をもらえたので、また出戻りになりました。と教えてくれました。

大変なことはいろいろあるけれど、前より一つ下のポジションだから少し気が楽だし、何より粉飾決算の片棒を担いだり、ワンマン社長のご機嫌取りばっかりしている会社よりは、全然まし。まっとうな努力ができるから、本当に良かったって。

最初の会社を辞めざるを得なくなって、売上水増しの会社に行ってしまって本当に、災難だなーと思っていましたが、それでも自分で行動を起こしたからこそだし、また戻ってこないかと声をかけられるということは、その時にちゃんと取り組んでいたということは評価されていたということ。自分で行動を起こせば何かいい方向に事が運ぶんだなと思いました。

この「会社が粉飾しているのがわかったから転職活動をしています。」という人は結構な頻度でいるんですよね。外資の日本法人自体では、ある一定規模より下だと、商法監査が無いので、ありがちなんですよね。悲しいですが、売上目標未達ということに人間は弱いものです。