毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

経理伝票との出会い


今では、いっぱしの経理をしていますが、簿記を大学の単位で選択した時には、全くわからなかったし興味が無かったです。こんなことやってられっか!って思いましたね。理屈もわからずに、右左と仕訳を書かなくてはいけないのは、何の修業か!と思ったくらいです。

卒業して商社に入った時に輸入課に配属され、輸入貨物が到着したら3日以内に代金を送金するといのが輸出側との契約で決まっていたので(その時は先輩に言われるままに、3日以内ルールと覚えていました)、外国送金依頼書をタイプライラ―(!)で打って銀行にまずFAXで送信して、その日の為替レートを電話で聞いて円貨を確認して、経理部にその代金の手形の準備をしてもらって、その日のうちに為替送金依頼書と手形を銀行に持ち込むという仕事をしていました。随分マニュアルな仕事。とても懐かしい。

その際にやっていたのが、仕入伝票を書く仕事。
あらかじめ勘定科目とそのコードが書かれているゴム印(!)を使って仕訳伝票にゴム印を押して、金額を記入していました。
Dr.) 仕入 Cr.)手形
Dr.) 振込手数料
備考欄には輸出側の名前、外貨の金額、為替レートなどを記入。
為替予約を締結している時は、当日の為替レートではなく予約締結していた為替レートで計算。

全くわからなかったのに、いつも左側には 仕入、右側には 手形 と記入していたのです。

たったそれだけですが、私の経理伝票との関係はそこから始まったのです。何にもわからなくてもその作業だけはやっていたというのが怖いというか、経理とはそんな事実もありますね。