毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

伝票 Denpyo  とか 稟議 Ringi とか

会社にとって必要・当たり前ではあるものの日本独特のものが色々とあります。経理系では伝票とか稟議。

本社で導入しているERPを導入する際に、IS部門からエンジニアがこぞってやってきて、現状の各種プロセスの聞き取りから始まります。その時に説明するのがややこしいのが、まず伝票。経費伝票、買掛伝票、支払伝票、売上伝票、経理伝票と何でも帳票計、帳簿系のものは伝票と呼ぶことが多いです。

英語だとDocumentとかVoucherとか言いますが、あまり紙そのものの呼び名ではなく、入力行為のInput・Entryそのものについてを重視して、入力の結果の印刷物・紙については、OutputとかFormとかそれほど呼び名があまりない。Outputでも、Formでも、Documentでも、Voucherでも、Paperでも何でもいいですが、それを言い分けるのがややこしかったです。

他には日本語の 書 ですね。発注書、受注確認書、納品書、請求書、、、書にあたるものが無い。Purchase Order、Order Confirmation、Delivery Note、Invoiceなど、それぞれ別の言葉になってしまいます。紙の文化は古いとは言え欧米でも長年使っていたのになんででしょうかね。

他に説明するのがややこしかったのが、稟議書。これも 書 が付く。。。
英語だとRequisitionとかApproval requestくらいですね。承認依頼とか承認申請とかになってしまって、稟議の重々しい呼び方は無いです。

どちらも外国人には、DenpyoとかRingi ApprovalとまるでSumoとかFujiyamaみたいに覚えてもらって手順を説明したほうが、相手にも日本独自の文化を理解してもらえるし、こちらも楽でした。