現金の増減は数式でも
キャッシュフローステートメント・現金収支計算書はとても大事です。続に言う黒字倒産というものを避けるためにも、ビジネスには運転資金を確保するのが重要です。極端に言うと、赤字続きでも自己資金を使って支払いができているうちは倒産はありえません。
Cash is King です。
運転資金をいかに効率よく回して利益を上げるのかがビジネスのポイントです。
通常の営業活動では、在庫残高は少なめに、売掛金の回収は早く、買掛金の支払いは遅くするのがポイントです。売掛金は利息をもらわない貸付け金、買掛金は利息を支払わない借入れ金です。
個人のお財布の話を例にとりますと、クレジットカードでの買い物をするようなものです。今日買ったものが来月の口座引き落としになるのは手持ちの現金としては良いことです。ただし、今月の銀行口座にあるお金を別のものに使ってしまってはダメです。支払いが来月になったおかげで手元に残ったお金は別の利益を生むような営業活動に使うということが条件です。
言葉で説明されてもわからん。という方のために算数で説明します。
俗に 総資産 = 負債 + 自己資本 と言います。
総資産は 現金資産と現金以外の資産(売掛金、在庫、固定資産等)の合計です。つまり
現金資産 = 負債 + 自己資本 - 現金以外の資産
なのです。だから負債(買掛金や借入金)が増えれば現金が増えます。自己資本(株主からの出資や利益)が増えたら、現金が増えます。反対に現金以外の資産(売掛金、在庫、固定資産)が増えたら現金は減ります。
こんな数式で自分の現金の帳尻を当てはめてみるのがわかりやすいこともあります。
私は、会計の勉強をしている時にこれを先生から聞いて、方程式を解くように解ける!と知って電撃の目からウロコでした。