毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Retention Award

年に1回の給与の査定の時に、個人の業績によって市場の評価よりも年収が低めと判断した場合は、その個人が自分の会社に十分評価されていないと思い別の会社に転職してしまうリスクを回避するために、通常の昇給に加えて給料を増額することがあります。

それをRetention Adjustmentと言います。つまり会社としては、会社に居続けて欲しい・辞めてほしくない人材を残留するために、給料を市場価格に近付けるための特別調整という枠があります。

この度事業譲渡の過程で新しく目にしたのは、Retention Awardというものです。

会社が変わったことでいろいろな対応や変化を嫌い、辞めてしまう方がいます。そしてその事業に重要となる人材が辞めてしまうと今までの事業の価値が崩れてしまって立ち行かなくなることを懸念して、社員に残留してもらうためにも何かの”人参”が必要だと会社が判断した場合の方法の一つのようです。

新しい資本の会社に転籍した後の年収を高くする場合を見たことがありますが、このRetention Awardは一定期間辞めないことを条件にして、約束を果たした場合は金一封(一封という程少額ではないですが)を支払うというものです。

色々な枠組みで大事な人材をキープするわけですね。やはりビジネスはその市場や技術の知見、顧客とのつながりが命ですから、”人参”をだしてもそれをキープしないと生き残れませんよね。

自分のような間接部門は、きっとそういうのは無いなー。