毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

最終面接で涙

社員の採用は、最後に日本法人のトップである社長との面接があります。

ここ2年くらいで、その最終面接時で泣いちゃった女性が2名います。1名は、離婚寸前の別居中の2人のお子さんが居らっしゃる方。もう1名は、独身の30代の方。どちらもまじめで誠実そうで、英語もできる方でした。

2人のお子さんが居らっしゃる方は、そのうちの1人のお子さんが自閉症らしく、それでご主人とその両親から冷たい対応をされ、それでも離婚はしないという難しい境遇。自閉症がまだわからないうちに子育てが大変だったときは、お前の子育てが悪いと言われ、病院で診察を受けて自閉症と診断されると、勝手に病院に行ってそんな診断をされて、うちの家系にそんな血筋はない。って。ひどすぎる。しかも離婚はしない。と。世間体を気にしてのことでしょうね。

もう1名の方は、大学卒業時に正規社員として就職できずに、契約社員派遣社員を繰り返しやっと今の会社で正社員になったが、もっと頑張りたいと思い立って転職活動をしているお方。

社長はどちらの方にも、べつに意地悪な質問をしたわけでもなく、職務経歴書を見て話しているうちに、身の上話になり、、、となると、自分の境遇を話すのに感極まって涙を流したということなのです。

総合的に見て、お二人ともお見送りしましたが、最終面接で泣いちゃうくらい、自分の大変な境遇を話すチャンスがあまりない、話慣れていないということだと思います。もっと自分のことを話す場があれば、大変なことも自分なりに消化できて涙しなくてもいいはず。

生きるというのは大変なこと。でも、頑張って欲しいです。