毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

納期を記載するな

ここのところ納期遅延が深刻です。

欧米の文化は訴訟文化と言われていますが、訴訟を避けるためにも契約書への記載、通知や告知がとても重要です。今回の納期遅延についての指示が本社からいろいろとあり、納期遅れについての今後起こるかもしれない訴訟対策の中の一つが

「見積書等に、具体的な納期を書くな」

でした。

それに対して、日本人同士になると、話せばわかるとか、お互い様、三方良し的な文化です。納期が遅れても、ちゃんと原因や理由を説明して、XXくらいなら納品できますとすれば、担当者は困るかもしれないけれど、相当な大問題にならない限り、訴訟問題になることは少ないです。

それよりも、本社の指示通りに納期を書かなかったら、注文したいのにおおよその納期の記載・回答が無ければ、それについて必ず見込でも何でも納期を教えてほしいと聞いてきますので、記載しない場合は余計迷惑をかける(こちらも問い合わせの件数が増えて、余計仕事が増える)ので、

今現在の予定納期です。

と記載することによって、本社の指示に沿ったうえで、日本の商習慣にも合わせる。ということになりました。

個人としてトヨタの自動車を注文しても、納期が1年なのかもっと先なのかはっきりと言えないという車種もあるのだそうです。先進国のコロナ禍後の需要復帰による供給ひっ迫問題が落ち着いてきたと思ったら、ロシアのウクライナ侵攻問題、中国のコロナ・ロックダウン問題と、新たな問題が継続して起こっています。何か注文した時に、すぐに又は正確な納期に、納品されるのが当たり前になれていたのですが、変わるかもしれませんね。