毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

日本のよりずいぶん伝統的

今の会社には、中華系の方と海外に住んでいた時に知り合い、そのままその国で結婚した男性の方がいます。その時の結婚式の話を聞いたら、とても興味深かった!

新郎は朝早くから新婦の家を訪ねて、事前に用意した紅包(アンパオ)という赤いポチ袋のようなものに多少の金銭を入れて持っていき、ごめんください。とばかりに新郎の家の玄関ドアの前で声をかけて、ドアの下の隙間からそのポチ袋を差し込んで渡す。

待ってましたとばかりに、新婦の親戚一同は、そんなんじゃ足りないもっと!とポチ袋を突き返す。新郎は再度お金を増やして、ドアの下から差し込み、新婦の親戚一同が納得いく金額になったらようやくドアを開けてもらえる。
(お年玉のような金額で儀式的なものなので、結納金のような大金ではない)

ようやくドアを開けてもらったが、今度は何やら無理難題を実行するように指示をされる。無理難題はその時によって違うようですが、その方は当時その国で流行っていた日本のアニメの歌(Dr.スランプ アラレちゃんのオープニングの主題歌)、を新婦の家の前の往来で大きな声で歌う羽目になったそうです。

そして肝心の披露宴ですが、また無理難題が言われたようで、その方は何やら辛いものを飲むように指示をされて、何が何だか分からずにとにかくそれを飲み干したそうです。

新郎側、新婦側は日本のように正式に招待状をもらった人が出席するというより、親戚、友人、会社の同僚、町内の人が気軽に参加する形式で、片方が200-300人で合計500-600人くらいの参列者になったりするということです。

日本人が日本で結婚式をする場合でも、当日は早起きして会場入りして、ヘアメイク・着付けなどあったり、あいさつ文の確認、受付やご祝儀の管理といろいろと気を遣うことがあって終わるまで緊張しっぱなしですが、この方は異国で異文化の習慣で結婚の儀をするのが、緊張するし、嫌で嫌でたまらなかった(笑)と話してくれました。

西洋式の結婚式はなんとなく、結婚式の前の日は独身最後の夜ということで夜通し羽目を外すとか、欲しいものListを事前に伝えてそこから友人がお祝いの品を上げるとか、新婦は何か青いものを見に付けるとか、知っていることも少しはありましたが、中華系の結婚式について聞いたことが無かったので、とても新鮮でした。ところ変わると儀式が違いますね。日本の儀式よりずっと儀式ばっていて、なんとも興味深い話でした。

その方は、自宅では英語で奥さんとは会話しているようです。とても英語が堪能でうらやましいです!