毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

ドイツ版モノタロウ!?

営業部の人から「相談があります」と連絡がありました。

相談事とは、今までドイツの関連会社が現地で買って日本に送ってくれていた工具が、社内的にあまり需要が無い(日本も購入したのは10年前)製品として廃番になったためにドイツの関連会社から買えなくなりました。国内で同様の工具を探したのですが無いので、ドイツのメーカーからクレジットカードでなら買えるところを探したのですが、買っても良いでしょうか。ということでした。

メーカーが通常クレジットカードで売るとかあまり聞かないし、メーカーからならドイツの関連会社も今回だけと言えば何とか買ってくれるだろうと思ってそのメーカーをググってみたのですが、、、

それはメーカーのサイトではなく、日本で言うモノタロウのような通販サイトでした。
https://schlemming.de/

そのどうしても欲しい工具の画像と商品説明を見ると、メーカー名も書いていないので、こんなもので良いの?と聞くと、まさにこの工具が欲しいんです。って。

その相談事の本意とは、仕事で必要な製品とはいえ、送料込みで10万円程度のものを個人のクレジットカードで買っていいものかどうかと、心配なのが10万円払って物が届かなかったらどうすれば良いかでした。

仕事で必要なものは上司がOKすれば個人のクレジットカードで買って、あとで経費申請すればいいが、まずはドイツの関連会社の人にその通販サイトが信用できそうか聞いてみることと、ドイツの担当者個人にそれをドイツ国内で買って送ってもらう・経費は日本法人に付け替えしてもらうように依頼してみて。と回答しました。

工業大国、モノづくり大国日本だと思っていましたが、ちょっとした工具が製造されて売られていないのかーと不思議に思いました。その工具はお客さん(日系の大会社)が欲しているらしいのですが、お客さんはクレジットカードで買うのは会社の決まりでダメなんだよ。って。コンプライアンスの縛りで、自分たちが買えないのを何とか買って納品してほしいとの要望に応えようとしている営業担当はエライですが、世の中誰もリスクを負いたくないのかーと苦笑いしました。

中小企業はその辺は多少融通が利きます(笑) 無事その工具が入手出来て、納品できるようにやってみます。