毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Onboard Survey and Exit Survey 

会社では、Onboard Survey(入社後のフォローアップのためのアンケート)とExit Survey(退職時のアンケート)を導入して、会社の働く環境改善に役立てています。もちろん、それを取り入れている会社は外資系だけでは無いし、やり方はいろいろある(人事部が対面で話す形式もある)と思います。今の会社では、無記名(希望する場合は記名式)のアンケート依頼が本人に送信されます。

入社後しばらく経った時のアンケートの項目としては、
*周りから歓迎されていると感じられたか
*入社前に聞いていたことと相違が無いか
*自分の仕事と会社全体の目標とのつながりが明確か
などなど。

入社時のアンケートは、継続して働く会社への報告になるため、いくら無記名式の回答でもそんなにネガティブな回答は無いかと思いますが、問題は退職時のアンケートです。

退職時のアンケートの項目としては、
*給料面に満足していたか
*差別はなかったか、多様性を重視していたか
*上司の指示は明確だったか
*ハラスメントは無かったか
などなど。

会社を辞める場合は、何かしら自分の意向や将来との不適合な内容があるから辞めるのはわかりますが、飛ぶ鳥跡を濁さずのように品行方正に記入してくれる人ばかりではありません。中にはその不適合な内容をここぞとばかり書き連ねる人がいます。

時々、名前は伏せたうえで、こんなことが書かれてあるが本当か。と本社から問い合わせが来るときがあります。名前は伏せていますが、本社のアンケート回収担当者は、その人がどこの国かわかるので、その国の人に問い合わせるのです。聞かれた日本側では、辞める人がそんなに多くないのでそのタイミングとその手厳しい回答で、だいたい誰が回答者かわかります。いえ、すぐにわかります。

ネガティブなコメントで多いのは、直接的・間接的にハラスメントがあったとか、周りの人事異動から見ても、自分のキャリアパスが描けなかった等です。

ハラスメントは当人の感じ方の違いがあるのでケースバイケースですが、小さな部署、本社から離れているところで起きやすいという傾向があるなと思います。キャリアパスについては、やっぱり中小企業ではジョブローテーションもあまり無いし、役職も限られているので、各人の成長に合った人事異動は難しいなと思います。