毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

日々の略語 2

英語の略語のほうが、通常の言葉がわかりやすい場合があります。

KPI(Key Performance Indicator)重要業績評価指標ってそれ自体もそうですが、業績評価や分析のための指標に多くあります。

OTD(On Time Delivery) 納期遵守率
DSO(Days Sales Outstanding) 売上債権回転日数
DSI(Days Sales of Inventory) 在庫日数 あ、これは日本語のほうが短い

財務分析のほうの指標でも
REO(Return On Equity)自己資本利益率
WACC(Weighted Average Cost of Capital)加重平均資本コスト
EBIDTA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization)利払い前、税引き前、減価償却前、その他償却前利益
ROIC(Return On Invested Capital)投下資本利益率
などなど。

英語は頭文字をとったものが略語になる場合が多いですが、日本語の略語では、コピペ とか、 スマホ とか、チョコ停 とか、二つ以上の単語の頭の文字を二つ取ってくるみたいなのが多いですよね。日本語の一文字一文字の発音には、必ず母音があるという特徴があるためだと思います。

前の会社でERP(Enterprise Resource Planning)システムのSAPという基幹システムですが、導入するときには大変な苦労をしました。それまではJDEというものを使っていて、JDEという名前が開発者の人名だということはわかっていましたが、SAPって何??という話になって、ある導入IS担当者は Submit and Posting じゃん?とSAPの持つ、操作時に瞬時に経理帳簿に転記される即時性(それまでのJDEでは、バッチ承認・処理されて経理帳簿に転記されていた)からもじっていて、うまいなーと思いました。

別の人は、友人の会社でも導入して大混乱になり、Sad After Purchase(導入決めた後にがっかりする)というその大変さをもじって言っているよ。と教えてくれて、それもまたうまいなーと思っていました。

略語、名前の由来を想像するのは、言葉遊びの感じがして私は好きだなーと思います。

※SAPは、「システム分析とプログラム開発」の意味のドイツ語Systemanalyse und Programmentwicklungという言葉の略のようです。