毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

IDは共有するべからず

日系の会社にいた20数年前はまだITが会社に普及していなかった、というかその会社があまりITに投資をしていなかったので、PCは1人につき1台ではなかったし、オフィスコンピューターみたいなものはフロアで共有していました。

外資系に転職した時に、1人に1台のPCが支給されていて、E-mailアドレスも各人に付与されていたので、ある意味カルチャーショックでした。そしてほどなくオフィスコンピューターからERPに替わり、自席で伝票入力をするようになるというように、ITが急進的に進んで行った記憶がありますので、世の中の潮流と外資系企業への転職のタイミングが同じころだったのだと思います。2000年を迎える少し前です。

今でこそIDとパスワードは他人と共有するなというのが一般的かもしれませんが、以前は1人毎にPCが支給されていないので、PWは共有は結構当たり前でしたね。そしてERP導入後も、1ユーザーIDに付き年間の運転費用をERPのメーカーに支払わなければいけないという契約だったので、簡単にはIDをもらえずに複数人で共有しており、いつもIT監査、内部統制の時には、「IDを共有していると答えないように!」というお達しが出回っていたような気がします。

今ではPC・会社のネットワークにログインさえしておけば、どんな事前にID取得している人は、ERPを含むソフトウエアのIDとPWは入力不要に設定されてしまっていますので、本当に共有しなくなっています。さすがにPCを共有する人は今はいませんので、うまい仕組みです。

最近はそのERPからDataを抽出・グラフ化するMicrosoft Power BIを一括で購入しているらしく、ユーザーの数にかかわらず利用(ただし社内での利用の承認は必要)できるようになり、本当に便利になりました。