毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

弁護士もいろいろ

輸入製品を納入する輸送中の事故が起こり、製品の性質上の難しさもあり、再度製造拠点で製作して輸入して再納品の対応した案件がありました。

その再納品の費用を運送会社に補填してくれるように交渉していたのですが、結構な高額だったこともあり、輸送会社の加入している損害保険の保険会社の方でも保険金の調査をしたまま、最終見解が出ない。一度調査会社が変わったのですが、またそこでも最終見解が出ないまま数か月が過ぎて。。。としている間に、輸送契約上の契約不履行のための損害賠償の時効の1年が過ぎてしまいました。

その1年と言う時効について弁護士が良く確認していなかったということがわかり、私としても激おこぷんぷん丸となりました。

契約上の債務不履行による損害賠償請求ができなければ、今度は不法行為による損害賠償請求をします。と言われて、何の事??と思ったのですが、言わゆる交通事故のように契約関係に無い人でも、損害の原因となった人が誰かが特定できれば、その人を相手に損害賠償を請求することができる。その時効は5年です。と言うのです。

それしか方法が無ければ、それでやってくださいと言うしかなかったです。ただ、そこから弁護士がギアを入れ替えて本気モードでやったおかげで、先方も逃げられないと思ったのか、弁護士を立ててくれて、交渉のテーブルに付き、ようやく示談となりました。

法務がわかる人に話したら、その弁護士が悪い!と言っていましたが、本当に弁護士も使い方ひとつ。こちらも弁護士任せにしていると痛い目に合うということを経験しました。まー、弁護士費用をケチって大手弁護士事務所じゃないところに依頼したのも原因なんですが。

最終的に安い弁護士費用をかけて得た和解金は、それほどはした金でもなく、大手の弁護士事務所を使っていたら、和解金はこちらの要求額にもっと近かったかもしれませんが、その反面では弁護士費用も高くついて、正味はそれほど変わらなかったかなーと個人的には思います。

弁護士もいろいろですが、まかせっきりはダメですね。学びました。そして、契約不履行での訴えがだめでも、不法行為での訴えができるというのも、法律の立て付けの奥深さを学びました。舞西学びが多いです。