毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

辞めた元社員との微妙な仕事上の関係

諸事情で会社を辞める社員は、業務上で知りえた機密事項は辞めた後も漏らさない、競合他社には一定期間転職しないという、ある意味紳士協定を約定して辞めます。

ただ、競合他社に転職しなくても、知らないうちに下請け・孫請けになっていることがあるようです。

今の会社でも、辞めて転職した後で転職先の会社をまた事情があって辞めたようで、その後は会社に勤めずに自営業となり、孫請けとして地方営業所の仕事を受けていたことがわかりました。

もともと腕が良かった社員だけに、他の業者に依頼するより確実に且つ安く仕事をしてくれるので、依頼しやすかったようですが、そんなことより地方営業所ではそのような「会社を辞めても孫請けとして仕事をすれば、生活に困らない、生きていく道がある」なんて思われても、仕事のモチベーションが上がらずに困るわけです。。。

とりあえずその下請け・孫請けへの発注は止めるように通達が出ました。

それを友人にちょっと聞いてみたら、その人の会社でもよくあることで、時には前金を支払ったら行方不明になったこともあるようです。

自営業の方に依頼するということは、確かに安い。会社組織に依頼すれば、会社の間接部門の経費や法令順守のためのコストもかかるし、継続して組織を運営するための経費が掛かりますので、どうしても割高になります。安いからと言って自営業者に安易に依頼することなく、ちゃんとした契約書を交わして依頼するように。との原則を徹底するようになりました。

業者に加工を依頼するときには、自社の技術を開示する必要があるため、それを機密として取り扱うように、また競合他社の仕事をしないようになど、契約書を交わすのが原則です。最初は単発で依頼するだけと思っていたら、どんどん取引高が増えて行ったのに、気が付かなかったという間接部門のチェックの甘さが招いた事件でした。内部統制を強化することにします。