毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

公証人の前で誓ったこと

もう15年以上前の米国公認会計士USCPA)の試験を受けるときの話です。

アメリカの試験イコール国家試験並みですが、州ごとに受験資格やら認定方法が違うので、まず自分の学歴や専攻、実際に米国領域に受験に行く時の旅費や時差の問題を考えて受験したい州を選び、単位の認定、追加単位の取得(自分の履修専攻によって追加の単位が必要になることがある)、受験の申し込み等何回かの書類申請が必要になります。
※今は日本でも受験できます。

その際ややこしいのが、アメリカ国民ではないので、社会保障番号(今の日本で言えばマイナンバー的なもの)が無いことと、戸籍謄本や卒業・成績証明書が日本語であること、また結婚して名字が変わっている場合はそれの証明をすることです。原則は日本語を英語に訳すのは自分でもできるのですが、それらを公証人(Notary)に証明してもらう必要がある。となっていた。へ?公証人って??公証役場なるものは日本にもあるらしいと分かったものの、日本語の証明書はこれまた役に立たないので、どうやって公証してもらうのかと思ったら、米国大使館に居る公証人に公証してもらえばいいとわかり、日本国内のアメリカ統治下にある米国大使館に出かけて行って、公証してもらった記憶があります。

忘れもしない、あれは夏でした。会社に行く前に赤坂にある米国大使館に寄って行ったのでバッグにはお昼に食べるお弁当が入っていて、大使館の建物に入る前は、必要な書類以外のバッグは外に置いていなかければならなかった。あー、この暑い中に外にお弁当置いて、悪くなったらどうなるんだよー。と思った記憶があります。
※今はどうかわかりませんが、当時は同時多発テロの影響があって厳重な警備でした。

中に入ってみると、長い列をなしているのは日本に住む米国籍の方で年金をもらう方たち。その人と一緒の列じゃいつになることやら。。。と思っていたら別の列でよくて、比較的すぐに順番が回ってきた。そして肝心の公証人に「これらの書類に書いてあることは真実ですか?」と聞かれて、「はい、真実だと誓います」と答えたら、「じゃー、ここにサインして」と言われて、「日本語で?英語で?」(パスポートのサインは日本語なので、それと同じサインか?という意味)、「英語に決まっているでしょ」と言われて、余計汗かきながらサインして、それでおしまい。あっという間に簡単に終わりました。公証人はその部屋のテレビで流れているスーパーボールの試合をちらちら見ながら仕事をこなしていたなーとそんなことを覚えています。