毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

欧米の契約書の違いその2 割印は無い

日本には独自のハンコ文化があるのは結構周知されているかと思いますが、それに関連したことも他にもあります。契約書が複数枚になった時に、背表紙的なものをつけて小冊子にして、その背表紙の切れ目と表紙か最後のページにポンとハンコを押す、「割印」というものです。

映画とかで見たことがある、古い時代のヨーロッパで手紙を書く時にろうそくで封筒に家紋で封をするあの封蝋(ふうろう)とまではいきませんが、デジタルの時代の化石みたいな割印を今でも日本はしています。

ちなみにハンコが無い欧米式の契約書サインでは、複数枚になった契約書をどのようにサインするか。ですが、例えば5枚になった場合は、それぞれの紙のすみっこに、1/5、2/5、3/5、4/5、5/5とページの番号をして、小さくサインをします。ページにまたがって割印みたいなサインはしません。

はたまた、日本のように修正印とかも無いですので、間違った場合は、そこを手書きで修正して、その近くに小さくサインをすることで対応しています。紙の文化は何かと面倒ですので、新型コロナで電子サイン・印鑑が普及するとこういうのが完全になくなっていくでしょうね。