本社向けの換算為替レートは2種類
日本に居ると多国籍企業として成功している日本の企業で言うと、例えばトヨタは日本に本社があり、中国やアメリカに現地法人の子会社があるが、その現地法人子会社が日本にあるという反対バージョンです。
会社の意向は、海外の本社からいろんな形で通達があります。メールやら、ビデオメッセージやら、電話会議やら。
経理の締めも、日本では上場するほどの規模では無いので、公開決算情報を作成する必要は無いが、本社が上場しているので、本社が連結決算情報として公開情報を作成するための一部情報を作成して提出する感じです。
アメリカで上場しているので、原則連結決算は米ドル。日本での経理の帳簿は、もちろん円です。他の子会社はそれぞれの現地通貨。それを米ドルに換算して数字を合算して連結を組むことになります。
米ドルへの換算レートは毎月本社から、これを使うように!とやってきます。その月の平均レート(売上と経費用)と月末レート(資産と負債用)。
今日後輩から、質問がありました。
なんで二つの為替レートを使うんですか。って。おお、良い質問だ。
私は答えました。
売上とか経費は毎日のように発生するから、平均レートを使って換算して、資産と債務は月末の金額を表示するから、月末のレートを使うんです。
なんでも素朴な疑問は、本質を突くし、それをわかりやすく答えられるのがが専門家だと思うんですよね。
というか、今日はわかりやすく答えられたらしい。ホッとしました。