毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

経理業務にも四分位分析

事業戦略のためにも市場や売上をquantile(四分位)分析やquad(四分割)分析をすることはあるかと思いますが、経理の業務についても四分位分析をするように指示がきました。

なるほど、そういう視点があったか。全くそんなことは考えていませんでした。

経理業務は、いわゆる間接部門・バックオフィス業務と言われており、売上確保に直接的には貢献しない業務です。つまり、売上が増えても減っても必要な固定費。

会社全体で、営業部と言えども効率化は求められますが、売上に結び付かない業務は常に効率化とコスト減を求められます。

そしてそのために四分位分析をやるように言われたのです。会社はERP(基幹ソフト)を使っていますので、仕入れ、出荷、売上などは全部経理以外の部門が基幹ソフトにポチポチと入力したりクリックしたりすると、瞬時に帳簿に借方・貸方の仕訳が転記されます。経理側は、買掛金の計上と支払、売掛金の消込をする後工程の業務をします。

 

それ以外に、手入力で仕訳を入力している経理伝票については、経理部のみで効率化可能とみなされるので、今回の指示が。過去1年で1伝票毎にその金額を紐づけ、金額が大きいものから順番に並べて、入力件数を25%づつに分けてみるという分析です。

結果は、一番金額的なインパクトが少ない25%の件数は、同じ25%の比重なのに、それ以外の75%の件数と比較しても、金額的には本当に微々たるものでした。その金額的な影響がほとんどないにもかかわらず、件数が多くて工数がかさんでいる伝票を、どのように減らしていくのか。という視点で業務を見直してみたら、確かに、わざわざそれだけを入力する必要が無いとか、入力の頻度を月に一回から年に一回に減らせるのではないか等、見直しているところです。

四分位分析がすべての解になるわけではないですが、現行の業務の見直しのきっかけになって有効だなと思った出来事です。何にしても金額があるというのは、分析しやすいです。これが普段の業務だと、各タスクに時間が何分かかっているかとなり、時間を計測するところから始めなくてはいけないので、別のアプローチになると思います。