毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

Cannibalize カニバル

Cannibalize

Cannibalization

この言葉を初めて聞いたのはずいぶん昔。その時は、競合との市場争いが激しいので、ちょっとしたスキを狙ってシェアを奪われるという表現でアメリカ人の上司が使っていました。

その時の事象:
昔よくあった株の持ち合い。大手上場取引先に、製品を供給したいのなら、供給業者の持ち株会に加入して、月々少しでもいいからその会社の株式購入代金を支払えという暗黙のパワー関係で積立投資のようにお金を支払っていました。アメリカの親会社は、投資判断とその実行は子会社にはして欲しくないし、しかもその時はその株価が下がっていたので、毎月お金を支出しているとは何事だ!となったのですが、さすがに持ち株会からの退会は、取引に影響が出るかもしれないから、休止にはできるということで一応承認してもらった。

上司が承認を得るときに作成したプレゼン資料に、もし退会したら

Competitors will cannibalize us.

みたいな説明をしていたと思います。それを見た時は、何だこの単語は。難しい単語を使うんだな。まるで人食い人種か。。。と思ったものです。

その後で、マーケティング用語でもそんな言葉を使うと知りました。すでに、カナカナ英語になっていました。カニバル とか、カニバって とかマーケティングの人が使っていたのです。

私:この新商品を出したら売上が上がるんですよね?
マーケティング:いやー、わかんないんだよね。それを買う代わりに、今までの商品を買わなくなるから、カニバリが生じて、結局なんとも言えないこともある。
って、聞いた時には、あーーーーーあの言葉か!と思いました。

あーーー、あれか!と思うと人間って忘れないものですね。