毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

のれん(営業権)の意味が分かってきた #会計の地図

とあるビジネスの買収があり、日本にも拠点があるためにその経理処理をいろいろしています。買収日から約3か月経ちますので、そろそろ「のれん」の仕訳を帳簿に入力しなければならないのですが、あの本を読んだ時の感動を思い出しました。

 

「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる 会計の地図

 

「のれん」とは、経理の仕訳入力としては、買収金額と純資産の差額(通常は買収金額が大きい)でしかないと、今まではよく考えたことが無かったのです。と言うのは、買収金額は本社で査定して決めるし、またその買収金額は連結決算・グループ企業全体を査定して、日本の分をそこから割り振るという風に金額が下りてくるので、あまり気にしたことがなかったのです。

 

未上場の会社の買収(売却)の場合は、その金額つまり時価評価の計算のほうが難しいので、全体もわからないし、査定自体の経緯もわからないし、指示があったら「のれん」の仕訳を入力するのみでした。

 

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のれん

 

「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる 会計の地図で、改めて時価評価とは 発行株式数 x 一株当たりの価格で、それが会社の純資産を超えたらそれが「のれん」であり、市場の期待値、ブランド力、信用であると書かれてあり、読んだ時に、おおおおおっと思いました。株式を購入するということは、その会社の純資産より高い価値を感じて株を買うということで、それが将来の成長や将来の儲けに対する期待であると、ビビビッと来ました。今までと算数では同じなんですが、意味が前よりビビッドにわかったような気がしました。

 

これは企業買収の時に初めて、どこかの帳簿に含められるもので、それ以外は常に公開されている会社であれば株価に反映されていると。それがPBRと言う株価純資産倍率だと。いやー、個別株式投資もしないし、自分の勤めている会社の経理ばっかりやっているとそういうこと気にならないからなーと改めて思いました。

 

先日、経理ではないけれど請求に関係がある部署の採用面接した際に、候補者の方が、

「私経理がわからないので、ちょっと不安なんです。財務諸表は読めます。」って言われたときに、のけぞってしまいました。

経理はできても財務諸表読めない人いますよ。それすごいですよ。」

って思わず言ってしましました。今考えると、その方はもしかしたら株式投資が趣味なのかもしれませんね。