毎日の職場にセンスオブワンダー

外資系企業で働く女子の気づきをつらつらと書きます。

税務は法律、会計は法律ではない

経理部員の採用面談で、キャリア変更をしようとしている優秀な方にお会いしました。

結婚の関係で前の会社を退職して、空いている数か月の期間に簿記2級と3級に合格し、来月の税理士の試験も初めて受験するというのです。

地頭が良いのは履歴書と職務経歴書を見ればすぐにわかることですが、今すごく経理関係の仕事に興味があるようなのです。性格も温厚で、品の良さも伝わってきて、なかなかの逸材。

今後の経理人としてのキャリアについて、最初に何をやるのか、何年後にどうなるのかなどの質問に答えたりしました。また税理士試験を受験するというので、

税理士と会計士の資格の違い
税務は法律、会計は法律ではない

ということも話したら、すごく興味津々でした。

同じ経理部でも仕事にはいろいろあります。私は法人税の申告書は書いたことが無いし書けない。と言ったら少しびっくりしていました。

若いし、吸収力半端ない感じですので、できれば一緒に仕事をしたい方です。

ワークライフバランスはみんな重視してる!

会社で採用のための求人活動をしていますが、人材エージェントが送ってくる応募者の経歴や資格、アピールポイントの他に、会社を選ぶときに重視するポイントと言うのが書かれていたりします。

また、選考の途中で、1次面接が終わった段階で、人材エージェントが応募者の感想を含むフィードバックをくれる際に、項目の中に選考で会社を選ぶポイントという項目を設けていたりします。

 

そこには
ワークライフバランスが保てる会社。
ワークバランスを重視します。
とか書いてあるとちょっとげんなりします。

ワークライフバランスは誰もが重視します。全面に出してそれを重視します!って言われても、最初から残業したくないです。って言われているようでびっくりします。必要な時に必要な残業はして欲しいし、それが時には個人の予定とバッティングするかもしれませんが、入社後にバランスが保てるようにしたり、会社に理解を持ってもらうようにするというのも、自分の責任の一部だと思うのです。もちろんすべてとは言いません。いわゆるブラック業界やブラック会社もありますから。

ワークライフバランスのバランスのとり具合が人によって、その程度やスタイルが違うので、入社前からそれを書くというのはどうでしょうか。

反対に、今どきはワークライフバランスと書いてあったら、こちらが無視するくらいでちょうどいいのでしょうかね。

消防団員としての活動は副業!?

選抜社員が自己紹介をはじめ、自分の業務内容の説明、業務での成功体験、業務上の工夫などをプレゼンするというエンゲージメントを高める目的のイベントが今日もありました。

これで通算4回目。毎回個性たっぷりのプレゼンが聞けて楽しいです。普段仕事の事しか話さない人が多いですから、出身地とか趣味とかマイブームとかも聞けると、親近感がわきます。

今はママですが昔は海外旅行が趣味で、27国に行ったことがある。その中でも一推しは、ノルウェーです。と言う方もいましたし、兵庫出身の方でお酒が好きと聞いたことがある方が、灘五郷という酒蔵が集まっている地域の紹介をしてくれて、興味深かったです。

他にも地域の消防団員として活動しています!と言う方がいました。へー、すごいなー。危ないこともあるのにと思って聞いていたら、「身分は非常勤特別職の地方公務員です」とプレゼンしたのです。

おっとー、意欲と活動は素晴らしいが、それは少しややこしいぞーと思いました。職業柄です。終わった後に雑談としていくつか質問してみました。

怪我した時はどうするのですか?と聞いてみると、手当が支給されます。と回答あり。
活動したらいくらかもらえるのですか?と聞いてみると、1回4000円もらえます。と回答あり。
出動連絡が来た時にお酒飲んでいたら?と聞いてみると、その時はお酒飲んでいるので行けませんと答えます。誤報も含めて出動連絡は結構来ます。と回答あり。

職業柄、私が気になったのは、それは副業かどうか。です。

ググってみたらそれは副業とみなされる会社もあるとのことです。一応今の会社の就業規程では、副業は原則禁止です。

今の会社では、一応知ってしまったので、許可する対象にするかどうかを検討してみようと思います。個人的にはこういうのは今後は奨励されていいのではないかなと思います。

雑記 なります癖が直らない

とある社員。それなりの年齢なのに、今まであまり言葉を発信するタスクをやったことが無いのか、日本語があまりこなれていない。

私の日本語がどうかと問われれば自信がないですが、一応会社の平均年齢よりは長く生きているだけに、少しはきれいな日本語かどうかがわかる。

なります 問題です。

その本人にとって便利なのか、文章を なります で終わらせることが多い。何から何にかわるのか、何になるのか、必要が無いのに、なります をよく使うのです。

例)次回は x月xx日になります。 

変な日本語だよ。と教えるためにも、それをうまくまとめているネット上の記事を転送してあげました。すると、即座にポストイットに 「なります ✖」と書いてデスクトップに貼っていました。

なのに、、、翌日も、その翌日もメールに、 なります。 と書いていました。

意識と行動が合致しない人っているものかー。と思いました。

これを友人に話してみたら、発達障害なのでは?と言われてしまいました。大きな問題では無いですが、こういう小さなことができないのは、きっと他の事でいっぱいなのかなーと思うことにしておきます。


経理業務にも四分位分析

事業戦略のためにも市場や売上をquantile(四分位)分析やquad(四分割)分析をすることはあるかと思いますが、経理の業務についても四分位分析をするように指示がきました。

なるほど、そういう視点があったか。全くそんなことは考えていませんでした。

経理業務は、いわゆる間接部門・バックオフィス業務と言われており、売上確保に直接的には貢献しない業務です。つまり、売上が増えても減っても必要な固定費。

会社全体で、営業部と言えども効率化は求められますが、売上に結び付かない業務は常に効率化とコスト減を求められます。

そしてそのために四分位分析をやるように言われたのです。会社はERP(基幹ソフト)を使っていますので、仕入れ、出荷、売上などは全部経理以外の部門が基幹ソフトにポチポチと入力したりクリックしたりすると、瞬時に帳簿に借方・貸方の仕訳が転記されます。経理側は、買掛金の計上と支払、売掛金の消込をする後工程の業務をします。

 

それ以外に、手入力で仕訳を入力している経理伝票については、経理部のみで効率化可能とみなされるので、今回の指示が。過去1年で1伝票毎にその金額を紐づけ、金額が大きいものから順番に並べて、入力件数を25%づつに分けてみるという分析です。

結果は、一番金額的なインパクトが少ない25%の件数は、同じ25%の比重なのに、それ以外の75%の件数と比較しても、金額的には本当に微々たるものでした。その金額的な影響がほとんどないにもかかわらず、件数が多くて工数がかさんでいる伝票を、どのように減らしていくのか。という視点で業務を見直してみたら、確かに、わざわざそれだけを入力する必要が無いとか、入力の頻度を月に一回から年に一回に減らせるのではないか等、見直しているところです。

四分位分析がすべての解になるわけではないですが、現行の業務の見直しのきっかけになって有効だなと思った出来事です。何にしても金額があるというのは、分析しやすいです。これが普段の業務だと、各タスクに時間が何分かかっているかとなり、時間を計測するところから始めなくてはいけないので、別のアプローチになると思います。


弱いところの指摘は難しい。

今は中間評価の最中です。

あるメンバーと面談をしました。とても真面目です。ちょっとおタク体質でコツコツタイプです。それはある意味、それは経理職に必要な資質です。

ただ性格が優しすぎるというか、はっきりとNOと言えないタイプ。それが影響しているのかどうかはわかりませんが、説明が回りくどくてわかりにくいことがあります。

説明がわかりにくいことがあるので、自分がわかっていることでも相手に伝わりやすくできるようにしましょう。と言ったのですが、当の本人はちょっとキョトンとしたのです。

もしかしたら傷つけてしまったかしら。。と、気になって、それは誰でもそういうところがあるものですけど。とフォローしたのですが、傷ついたというより、

今までそういうことを誰からも言われたことが無かった。というのです。

性格が易しくて、人懐っこくていい人で愛されキャラですから、そういう指摘をされなかったのかもしれません。

前々から「弱みは伸びしろです」と、前向きな人ですので、ここから頑張って弱みを強化するように頑張ってくれることを期待します。

ログ取りとプライバシー

労基署の調査で、自己申告制の勤怠シートを提出させている場合には、客観的なログ取り(例えば会社のパソコンのログインとログアウトの履歴)をした方がいいという話を受けました。そして数人を選抜した上で、ログを提出してほしいと言われたのです。

技術的にはログ取りなんか朝飯前のことだと思っていたので、早速会社のIT部門担当者に確認しましたが、予想外の返事が返ってきました。

会社のポリシーとしてそれに容易に答えることはできないと言われたのです。

日本では勤務時間中のこと、かつ会社から支給されているパソコンのことは監視されてもしかるべきというふうな風潮がありますが、ドイツでは特にプライバシーの問題が個人の権利として非常に重要視されているし、会社で過去にそういったことで問題になったことがあるそうです。

今回の対応についても、人事から言われたからといってログ取りの要求に簡単に答えることはできなくて、最低限個人の承認を得なければならないし、そのようなこともしていいかと本社のIT部門に確認を取った上でやりたいという答えでした。

超面倒くさい。それをそのまま労基署に答えて、どういう反応をするのか様子をみたいと思います